こんにちは、一つ目的が達成されると途端にモチベーションって下がるんだなと実感している療法士活性化委員会委員長の大塚です。患者さんのモチベーションを維持するのって難しですよね。
先日6日で学ぶ評価・アプローチのための触診BASICコース第12期がスタートしました。BASICコースがスタートして早くも丸3年。これまでに160名を超える療法士の方々に触診とアプローチ方法、そしてリハビリの基礎をお伝えさせていただきました。内容は同じなんですが毎回伝える形や方法が変わるBASICコース。受講してくれるみなさんに合わせた形でお伝えしているから自然と同じものにはなりません。
それでは開催報告です。
まずは自己紹介
これから3ヶ月一緒に成長していく場である療活とそのスタッフ、一緒に学ぶ仲間をそれぞれ紹介。もちろんただの自己紹介ではなく目的を持って行います。自己紹介を簡潔に行う練習をすると自分の担当している患者様や利用者様の紹介も簡潔にお伝えできるようになります。
相手に負担をかけないように触るには?
大塚もよく言われていたのですが、触診すると痛いと言われてしまったり、へんに緊張が入ってしまうことがあります。痛みはもちろんよくないですが、変な緊張は実は防御性収縮。不要なエネルギー消費を患者さんにさせてしまい、その後の疲労に繋がるので効率的なリハビリが行えません。それを防ぐための6つのコツをお伝えました。
触診!!
自己紹介、コツと触る前置きが長く続きやっと触診。触る部位は沢山ありますが、正直全部はお伝えできない。そこで療法士活性化委員会ではどの部位でも自分で考えて触れるようになるために
- イメージ
- ランドマーク
- 確認
の基本をひたすら繰り返します。
関節の構造をイメージして、体表から確認しやすいランドマークを決め、動かして確認する。この工程を体が覚えるまで行います。
特に大事なのが「確認」
触診で対象部位に触れているようでも実は触っているのは体表からなので皮膚のみ、確実に大腰筋を触れてるとか、肩鎖関節を触れてるとか正直いうとわかりません。というか触ることは不可能です。触れるのは皮膚のみになります。
なので触れるとともに必ず「動かして確認」することが大切になります。さらにこの動かすことがのちにアプローチにもつながっていきます。
触れたらアプローチをしてみる。
Andre ́e Aubinらは「触診が上達するために評価または徒手的介入に移行する必要があると述べています。」1)
- The seven-step palpation method: A proposal to improve palpation skills International Journal of Osteopathic Medicine (2014) 17, 66e72
療活でも触診部位に対して徒手的アプローチを行い、変化を実感してもらいます。
もちろんここでの変化は一時的なもの。この変化を持続させるためには「なぜこの状態になったか?」の原因を見ていく必要があります。そこで登場するのがICFです。
ICFを用いて対象者をみる
機能的障害があるから生活ができないと思いがちですが、実は逆で、現状の生活があるから機能が現状に適応しています。なので患者さんを取り巻く環境がどんなものなのかをICFで捉えていきます。時に大事にしているのが主訴、HOPE、参加です。
最後に
今回スタートした12期ですが、3ヶ月後にはどうなっているでしょうか?今までは2ヶ月目で急に成長しだしたり、3ヶ月目で一気に変わったり、コツコツと同じペースで成長してきたり、様々な成長曲線を見せてもらいました。もちろん一人一人でそのペースは変わります。療活では受講生一人一人の環境も一緒に捉え、考え、より良い方法を考えていきます。受講生と一緒に講師、スタッフも成長させていただいています。3年間開催できること、そして自身の成長の場でもあることに本当に感謝しています。さあ一緒に患者さんに「ありがとう」と言われる療法士になるために進んでいきましょう!
来月も楽しみにしていてください^^
触診・アプローチ法で悩んだら>>>6日で学ぶ評価・アプローチのための触診セミナーBASICコース 〜開催報告〜
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