こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回は対象者の能力の評価についてお伝えしました。能力の評価は基本的動作を見てできているかできていないかを評価するということでしたね。
>>>何を評価していいかわからないのでリハビリテーション実施計画書を参考にしてみた 〜その4 能力の評価〜
今回はFIMについて勉強していきます。
リハビリテーション実施計画書、日常生活活動について
日常生活活動は( )で実施状況と書かれています。なのでいま現在、どのように日常生活が実施されているかを評価していきます。評価バッテリーはFIMまたはBI。これは施設によってどちらかを採用していると思いますが、今回はFIMについて解説していきます。
そして今回の計画書から前後に変化がひと目で見てわかるようになりました。左に前回の値、右に今回の値を記入し、改善しているのか、それとも現状維持なのかをすぐに判断できるようになります。
FIM(Functional Independence Measure(機能的自立度評価法))とは>?
FIMは1980年代にアメリカのGrangerらによって開発された日常生活動作(ADL)が自力でどの程度可能かを評価する方法です。
- 対象:7歳以上
- 評価項目:運動13項目、認知5項目の計18項目
- 基準:完全自立〜全介助の7段階で評価、総得点126点
- しているADLを評価します。(BIはできるADLを評価)
大きな特徴は認知項目が含まれていることと、しているADLを評価していることです。
FIMの採点の基本はこんな感じです。
自立、一部介助、全介助の基準を改めて見てみましょう。
自立
7 完全自立
6 修正自立(時間がかかる、補助具が必要、安全性の配慮が必要)
完全にできたら自立でオッケーだと思います。後は環境設定してできるは自立に含めていいと思います。
一部介助
部分介助
5 監視、準備(監視、指示、促し、準備)
介助あり
4 最小介助(75%以上自分で行う)
3 中等度介助(50%以上75%未満を自分で行う)
この一部介助が一番悩む気がします。環境設定した上でさらに指示が必要となると一部介助に含めましょう。そして介助内容が半分以下の場合を一部介助とします。そうすることで
- 介助50%以下→動作の半分は以上は本人が動けている
- 介助が50%以上→動作の半分は介助→全介助
と分けることができます。
介助
完全介助
2 最大介助(25%以上50%未満を自分で行う)
1 全介助(25%未満しか自分で行わない)
- 日内変動は最低点を採用(移乗、階段など)
- 異なる内容は平均する(整容、清拭、更衣、トイレ動作、記憶など)
ここの具体的な評価法についてはここでは割愛しますが、なるべく入院時の早い段階(3日以内)に評価をしましょう。
まとめ
対象者のFIMの評価について
- 今回の計画書から前後比較ができるようになっている!
- 認知機能が含まれた、しているADLを評価している!
- 入院時から3日以内に評価する!
FIMは世界でも共通の評価項目です。繰り返し練習して。是非活用してみてください。
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