第55回理学療法士国家試験 午前 第21問 解説!!

第55回理学療法士国家試験 午前 第21問 解説!!

毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!

第55回理学療法士国家試験 午前 第21問 解説!!

問21  臨床研究を実施する上で適切でないのはどれか。

  1. 研究対象はポスターを用いて募集した。
  2. 研究の内容について対象者に書面を見せながら口頭で説明した。
  3. データ処理を匿名化で行った。
  4. 得られたデータはパソコンの共有フォルダで保管した。
  5. 対象者からの研究の同意への撤回請求に応じた。

解答

4

解説

臨床研究を行う場合その研究デザインが作成された段階で第三者いその研究の正当性を判断してもらう必要があります。臨床研究の倫理観については、1964年に世界医師会が採択したヘルシンキ宣言が有名であり、主に以下の内容が記載されています。

  1. 序文
  2. 一般原則
  3. リスク、負担、利益
  4. 社会的弱者グループおよび個人
  5. 科学的要件と研究計画書
  6. 研究倫理委員会
  7. プライバシーと秘密保持
  8. インフォームド・コンセント
  9. プラセボの使用
  10. 研究終了後条項
  11. 研究登録と結果の刊行および普及
  12. 臨床における未実証の治療

問題文の4は「共有フォルダで保管した」とあり、7,プライバシーと秘密保持の項目からすると不適切。よって解答は4。

これを臨床で活かすには?

療法士の役割は臨床、教育、研究とあります。常に現状を否定的に捉え、より相手の状態に合わせたものがないかを模索していきましょう。研究などがハードルが高いなと感じるのであれば、まず職場で症例報告をするところから始めていきましょう。

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