こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
パーキンソン病について、病気の原因と分類、症状、嚥下・シーティング、呼吸・ポジショニング、精神状態とお伝えしてきました。今回はそのまとめです。
パーキンソン病の原因と分類
パーキンソン病とは
振戦、動作緩慢、(筋固縮、姿勢保持障害を主な運動症状とする病気です。中脳黒質のドーパミン神経細胞が減少することにより、症状が起きるとされています。現在はドーパミン細胞が減少する理由としてαシヌクレインというタンパク質が蓄積することで起こるとされていますが、原因は解明されていません。また腸管内のアウエルバッハ神経叢(Auerbach plexas)の変性も病初期から認められており、全身の疾患であるとされています。
症状は大きく分けて
- 運動症状
- 非運動症状
- 薬の副作用
- 2次的な廃用症候群
があります。
ドーパミンの分泌が減少することにより
- 黒質線条体ドーパミン経路:運動
- 中脳辺縁系ドーパミン経路:自律神経
- 中脳皮質系ドーパミン経路:認知
など様々な障害が見られます。
ポイントは
転倒と誤嚥性肺炎に着目してリハビリを行っていきます。
運動症状について
特に
- 姿勢反射障害
- すくみ足
- からくる転倒・嚥下障害に着目してみましょう。
パーキンソン病は
- 運動の開始
- 筋緊張の調節
がうまく行かないため、運動としては
- ラジオ体操などのリズムがあり
- ダイナミックな動き
の運動が有効となります。
嚥下障害について
嚥下に対してはまずまず呼吸状態、その次に嚥下の評価を行っていきます。
>>>パーキンソン病について勉強してみた 〜嚥下・シーティング編〜
非運動症状について
大きく
- 睡眠障害
- 精神・認知障害
- 自律神経症状
- 感覚障害・その他
とわかれます。
根本にあるのは不安です。まず、いま出ている症状がパーキンソン病によるものだと認識することからはじめ対策を考えていきましょう。
精神状態について
本人と家族の間で困っていることが異なります。療法士はそのことを理解した上で双方の主訴・HOPEを確認し、介入方法を相談してきましょう。大事なことは当事者間で情報を共有することです。
>>>
まとめ
パーキンソン病について勉強してみた 〜まとめ〜
- 運動症状・非運動症状など様々な症状が見られ特に2次的な廃用が起こりやすい。
- 転倒予防にダイナミックな運動、嚥下障害にポジショニング、シーティングを行う
- 体の状態を本人・家族・関わる人で共有して把握しておく
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