第55回理学療法士国家試験 午前 第70問

第55回理学療法士国家試験 午前 第70問

毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!

問 

手の内在筋プラス肢位の組合せで正しいのはどれか。

  1. MP 関節屈曲 PIP 関節伸展 DIP 関節屈曲
  2. MP 関節伸展 PIP 関節屈曲 DIP 関節屈曲
  3. MP 関節屈曲 PIP 関節伸展 DIP 関節伸展
  4. MP 関節伸展 PIP 関節屈曲 DIP 関節伸展
  5. MP 関節屈曲 PIP 関節屈曲 DIP 関節伸展

解答

3

 

解説

手内在筋とは

  • 母指球筋:短母指外転筋、母指対立筋、短母指屈筋、母指内転筋
  • 中手筋:虫様筋、背側骨間筋、掌側骨間筋
  • 小指球筋:小指外転筋、小指対立筋、短小指屈筋、短掌筋

の3つに分けられ、大まかな作用はMP関節の屈曲・外転・内転作用があります。

つまり手内在筋が優位に働くとMP関節が屈曲位となります。

反対に手内在筋がうまく働かない場合はMP関節が伸展位となります。

なので解答は3になります。

これを臨床で活かすには?

手の動きは前腕から起始する大きな筋肉と、手根骨、中手骨など手関節より遠位に起始を持つ手内在筋が協調して働くことでスムーズな運動となります。特に手内在筋が機能不全になるとMP関節を屈曲した機能的肢位が取りにくくなるため、手が持つ把持の能力が低下します。評価をした上で手内在筋に問題kがある場合は積極的にトレーニングしていきましょう。

簡単な手内在筋のトレーニングは

  1. 手のひらを机につける
  2. 指先を机から離さずにMP関節だけ屈曲する
  3. 手のひらをつけたまま指の外転内転を繰り返す

などやってみてください。

リハコヤではリアルタイムで国家試験の解説をみんなで考えています。
悩める療法士のためのオンラインコミュニティリハコヤ
詳しくはこちら>>>リハコヤ

療活では患者さん、利用者さんの目的を達成のサポートができる療法士が増えることで療法士自身も、患者さん利用者さんも笑顔になることを目的に活動しています。
あなたも当たり前のことができるようになり「ありがとう」と言われる療法士になりませんか?

ありがとう
他の記事をもっと詳しく知りたい方へ
記事の目次ページへ      →

リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」

リハコヤ