こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回は糖尿病のについてお伝えしていきました。今回は膵臓についてお伝えしていきます。
膵臓とは
膵臓は胃の後ろみぞおちから左上腹部にかけて走行しています。膵頭部、膵体部、膵尾部に別れ、膵頭部は十二指腸に接し、膵尾部は脾臓に接しています。おおよそL1/2の高さで後腹膜に付着しています。
交感神経節で見ると
TH5〜TH9→大内蔵神経→腹腔神経節→膵臓
となります。
副交感神経は迷走神経によって支配されています。
膵臓の役割
外分泌
膵液の分泌(アルカリ性、pH8.0 1000ml/日)
酵素
- 炭水化物:膵アミラーゼ
- 脂質:リパーゼ
- タンパク質:トリプシノーゲン、キモトリプシノーゲン
消化管ホルモンの分泌によって膵液の分泌を調整している。
セクレチン、コレシストキニン
内分泌
α細胞:グルカゴン(血糖値を上げる、細胞での糖利用の促進)
β細胞:インスリン(血糖値を下げる、肝グリコーゲンを分解)
δ細胞:ソマトスタチン(グルカゴン、インスリンの分泌抑制)
運動器との関連性
1、関連痛
内臓痛を伝える感覚神経と皮膚の痛覚を支配する感覚神経が同じ高さの脊髄後角に入り、共通の脊髄視床路の神経に接続する。その結果、大脳皮質の体性感覚野が内臓痛を皮膚痛と誤認することを関連痛という。
例
心筋梗塞:左胸部、左上腕、左前腕内側、左小指側
膵炎 腰痛
Henry Head On disturbances of sensation with especial reference to pain of visceral disease Brain, 16(1893), L-133
2、脊柱の可動性
膵臓は腹膜後器官 → 内臓自体の可動性は少ない → 膵臓が炎症を起こしているとその高さの脊柱の可動性が低下する可能性がある
3、エネルギー
膵臓の機能低下でインスリンが分泌されないと細胞に糖を取り込むことができない → 筋肉を動かすエネルギーが枯渇する
まとめ
膵臓について勉強してみた
- L1/2の高さにある腹膜後臓器
- 外分泌と内分泌の役割がある
- 運動器とは関連痛、脊柱の可動性、エネルギー消費に関わる
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