脳について 〜聴覚〜

脳について 〜聴覚〜

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

理学療法士大塚久

前回は視覚の基本的な部分についてお伝えしました。
>>>脳について 〜視覚〜

今回は聴覚についてお伝えします。

 

聴覚の役割

  • コミュニケーション
  • 空間認知
  • 身体認知

といった役割があります。聴覚はコミュニケーションだけでなく、音の反響や左右の耳から入る差から空間の認知をしたり、体を動かしたときの音が出る場所から身体の長さなどの認知をしたりしています。

耳の構造

聴覚装置

  • 外耳:耳の穴から鼓膜まで(メガホン)
  • 中耳:ツチ骨からアブミ骨まで(増幅装置)

 ⌞ツチ骨:鼓膜張筋(三叉神経)

 ⌞キヌタ骨

 ⌞アブミ骨:アブミ骨筋(顔面神経)

  • 内耳:卵円窓から正円窓まで(変換装置)
    卵円窓-前庭階-ライスナー膜-中心階-コルチ器-基底膜-鼓室階-正円窓

となっています。音の振動は刺激の量的に小さいので、外耳で集音し、中耳で増幅します。中耳で増幅された音を内耳で変換し聴覚神経に伝達します。

中耳のツチ骨、アブミ骨には筋肉がついており、大きな音で鼓膜が破れないように調節もしています。

聴覚の伝導路

ラセン神経核-聴神経-蝸牛神経核(脳幹)-上オリーブ核(小脳)-下丘(中脳)-内側膝状体(間脳)-一次聴覚野

蝸牛神経核を出て2つに分岐し、左右のオリーブ核に50%ずつ伝達する
→音の到達の差から音源の位置を測定しています。

また脳の全体的な役割から考えると

  • 右脳→環境音がわからない
  • 左脳→意味のある音がわからない

といった症状が現れることもあります。

まとめ

脳について 〜聴覚について〜

  1. コミュニケーション、空間認知、身体認知の役割がある
  2. 中耳で増幅し、内耳で変換して情報伝達している
  3. 右脳→環境音がわからない、左脳→意味のある音がわからないといった症状が現れることがある

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