毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
今回は頸部の安定性についてお伝えしていきます。
例えば、食事の嚥下機能や、頭部が前方にあることでの姿勢制御などについて頸部についてみることがあると思いますので確認してきましょう。
脊柱の構造的な支持機構
脊柱は生理的な弯曲をしている。湾曲により、荷重の分散や衝撃の緩衝が可能となる。
また文節的な運動と協調的な神経支配により、安定性と運動性を保っています。
頚椎の動き
回旋:約50%は環軸関節で行う
屈曲伸展:C5/6→25%、C6/7,C4/5→20%、C3/4→17%、C2/→12%
それぞれの頚椎が一つ一つ動いているのかを確認する。
頚椎の屈曲
環椎後頭関節:転がり
環軸関節複合体:環椎がスペーサーになり15°屈曲可
頸部関節(C2〜7):下位頚椎から運動が開始。上位が上方に滑る
頚椎の伸展
環椎後頭関節:転がり
環軸関節複合体:環椎がスペーサーになり15°屈曲可
頸部関節(C2〜7):下位頚椎から運動が開始。上位が下後方に滑る
前突と後退
頸部前方突出(前突)と顎を引いた状態(後退)です。
前突:上位頚椎伸展、中位〜下位頚椎屈曲
後退:上位頚椎屈曲、中位〜下位頚椎伸展
頭頸部のローカルマッスル
頸長筋と頭長筋:動的な前縦靭帯の役割を果たし、頭部の垂直方向の安定性に重要
頭頸部の安定性
ローカルマッスルが働き、さらに斜角筋、胸鎖乳突筋、頭・頸半棘筋、僧帽筋などの長い筋肉によって補強されている。屈曲筋と伸展筋が協調して同時収縮することで垂直方向の安定性を保つ。
まとめ
頸部の安定性について
- 頚椎の動きをROM、触診で確認する
- 頭部の動きと頸部の動きを分けて考える
- 頸長筋と頭長筋、頭頸部周囲の大きな筋肉の協調的な同時収縮によって垂直方向の安定性を保っている。
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