毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
今回は認知症予防に対するゲームの効果についてお伝えします。
認知症に対してどのようにアプローチしていいのか分からず悩んでいる方も多いと思います。
認知症の方との関わり方について
認知症の方と関わることが苦手な場合、どのように接したらいいのか、どのような介入をしたらいいのか、悩むことがあると思います。
まずは視野を広げること、その方の趣味をしっかりと知ることが大切です。
例えば、釣りが趣味の方がいるとします。その方は釣りのどんなところが好きなのでしょうか?
ただ釣りをすることが好きなわけではなく、釣る場所を考えたり季節によってどんな魚が釣れるのかを考えたりすることが楽しいのかもしれません。それだけでリハ室での会話が少し広がります。
認知症予防とゲームについて
ある海外の研究では、1日30〜45分ビデオゲームを行うことで認知症テストの結果が優位に向上し、中程度の認知機能の改善効果が認められたと言われています。
つまり、ビデオゲームによって海馬の依存的記憶が改善する可能性が示唆されたということです。
みなさんは作業療法をする際、ただ遊んでいるように見えることでも、しっかりと根拠があってそのリハビリを処方していると思います。
その方が楽しいと思うことを処方することによってセロトニンが分泌されます。セロトニンが分泌されることによってアセチルコリン(記憶や注意力を司る脳内の伝達物質)の分泌量を調整してくれます。
ただ遊んでいるように見えても、しっかりと根拠があって処方しているものだと言えるためにも、このような論文等をご自身でも探して読んでみてください。
まとめ
認知症予防に対するゲームの効果について
1. 認知症の方と関わる際、視野を広げることやその方の趣味をしっかりと知ることが大切である。
2. ある海外の研究によって、ビデオゲームによって海馬の依存的記憶が改善する可能性が示唆されている。
3. その方が楽しいと思うことを処方することによってセロトニンが分泌されアセチルコリンの分泌量を調整してくれるので、ただ遊んでいるように見えるものでも、しっかりと根拠のあるリハを処方していると言える。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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