こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
動作分析の 3つ の視点
そもそも、動作分析ってなんなんでしょうか?
文献を参照してみますと…
動作分析とは?
事を行おう、としている 身体の動きを分解 して、
それを成立させている成分・要素・側面を明らかにすること(引用元:木村貞治.理学療法における動作分析の現状と今後の課題.理学療法学.2006.33(7) p.395.)
つまり、「動作をはじめる前の動き」に注目するのが
この文献では動作分析、と言われているようでした。
この下にもうひとつ「運動分析」という気になるワードがありました。
運動分析とは?
身体が時問の経過につれて、その 空間的位置を変える動きを分解 して、
それを成立させている成分 ・要素 ・側面を明らかにすること(引用元:木村貞治.理学療法における動作分析の現状と今後の課題.理学療法学.2006.33(7) p.395.)
運動分析は「動作をはじめた後の動き」に注目しているようでした。
臨床現場で利用者さん・患者さんのADLを分析したいと思ったら、
この2つの視点を組み合わせることが重要だなっと思いました。
臨床で求められる動作分析に落とし込んで、言い換えてみますと
「ADLに必要な動作を見つける」
「ADLを行うために必要な動作のうち、1つの動作で必要となる動きを見つける」
「1つひとつの動作を連続して、 ADLを行う条件を見つける」
という視点で、動作を観察する必要がありそうです。
ほかのADLにも共通して、
1. どんな動作があるのか抽出すること
2. ある動作に必要な関節の動きを抽出すること
3. 次の動作へスムーズに移行できているかを確認すること
この3ステップを繰り返すことが「臨床で求められる動作分析」の正体
だと言えます。
1,2に注目されがちですが、3がないと「臨床で活用できる動作分析」には
結びつきにくくなります。
自分の からだ で試してみること
では、「次の動作へスムーズに移行できているかを確認すること」を
確認するには、どうしたらいいでしょうか?
オススメなのは、自分のからだで試してみることです。
先日、こんな記事が出ていました。
立ち上がり、歩行に必要な下肢の評価についてまとめてみた
この記事では、立ち上がり・歩行に必要な
下肢の動作を抽出しておられました。
(参照元:立ち上がり、歩行に必要な下肢の評価についてまとめてみた)
歩くときに、股関節は内外旋の動きを繰り返すと言われています。
この股関節の動きが阻害されると、ぎこちない歩き方となりやすいですが
ふだん股関節の内外旋を意識して歩くことって、そうそうありませんよね?
歩くときの股関節の動きを知ったら、次に
大転子を触診しながら、歩くときに股関節が 内旋 ⇆ 外旋を繰り返す様子を
確かめられると、
「歩くときに、股関節の内・外旋って必要なんだ!!」
っと、なんとなく腑に落としやすくなると思います。
つまり身体に関する知識と、動作に対する感覚をすり合わせられると
「どんな動作が必要なんだろう?」
「どうしたら、スムーズに歩けるだろうか?」
問題点を、より具体的に考えやすくなりますよ。
まとめ
もし動作分析がうまくいかない・・・というときは
自分の身体を動かしてみましょう。
可能なら、自分が動いている様子を
動画で撮って、あとで見てみることをオススメいたします!
あなたと、利用者さん・患者さんが笑って
一緒にリハビリできることを応援します。
- 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
- 寝返りをもっと見れるようになりたい…
- ADLにつながる介入プランを作れるようになりたい…
そんなお悩みを解決する講座です。
【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。
【 内 容 】
安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴
座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり
- 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
・肩→肋骨周囲へのアプローチ
・股関節→股関節前面へのアプローチ
わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )
Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。
次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平
【療活講習会一覧】
”信頼される療法士になるための土台を作る”>>>療活してる?
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