毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
反射マーカを用いた三次元歩行分析装置で評価が最も困難なのはどれか。
- 歩幅
- 歩行率
- 重心の変化
- 足底圧分布
- 関節角度変化
解答
5
解説
- 歩幅:片脚が接地してから反対の脚が接地するまでの距離。
- 歩行率:時間単位当たりの歩数。歩数/分、歩数/秒で表される。
- 重心の変化:おおよそ垂直方向に2cm、水平方向に4cm動くとされている。
- 足底圧分布:足底にかかる圧の分布。足底圧分布測定器で計測する
- 関節角度変化:歩行周期に必要な関節角度の変化。
三次元歩行分析装置とは
関節点(肩峰、肘、手首、上前腸骨棘、大転子、膝関節点、 足関節点、中足骨等)に反射マーカを取り付け、カメラで撮影すること により、その人物の動作を計測・解析するものです。カメラから照射される赤外光が反射マーカに反射することにより位置を測定します。
測定したデータを解析し、身体重心・関節角度、関節トルク・関節間力などを解析することができます。
なので解答は4となります。
これを臨床で活かすには?
所属施設に機器がある場合は機器を用いて測定することでバイアスを避けることができます。しかしほとんどの療法士がそういった機会はないかと思います。機器を用いて正確に測定できることはもちろん必要ですが、大事なことはそのデータをどう解析して対象者に活かすかです。まず正常と言われている歩行の関節の角度、重心の動揺、歩幅、歩行率を理解し、対象の方の体格、年齢、疾患などの状態に合わせて適切な歩行を獲得できるようにしていきましょう。
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