毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
今回は、生活期でできる骨粗鬆症への注意点についてお話します。
療法士として働いていると、骨粗鬆症に対しては注意しなければならないことが多いと思います。また、生活期では情報が少なく、不便に思うことも多々あると思います。
私たち療法士は、骨粗鬆症の診断を行うことはできません。しかし、X線画像を見て骨粗鬆症の可能性がある場合は、骨粗鬆症に対するアプローチや生活指導、転倒リスク等は考えなければなりません。
単純X線画像を用いた骨粗鬆症の見方とは?
まずはX線画像の透過度を見ていきます。骨密度の低い骨と正常な骨では、透過度が異なります。骨密度が高ければ白くはっきりとうつり、低ければ黒く透けるようにうつります。
また、骨梁が確認できるかどうかも重要です。骨梁がなんとなく見えていたり骨梁が粗く見えていたりする場合は、骨密度が低い可能性があります。
さらに骨陰影がぼやけている場合は、骨密度がかなり低い状態である可能性が考えられます。
このように、X線画像を見るだけで骨密度をある程度予想することができます。
X線画像は骨折の確認だけでなく、他の情報を得ることもできますので、活用してみてください。
まとめ
生活期でできる骨粗鬆症への注意点について
1. X線画像から骨粗鬆症の可能性があるかどうかの情報を得ることができる。
2.X線画像において、骨が黒く透けるようにうつる場合、骨梁が見える/粗く見える場合、骨陰影がぼやけている場合は、骨密度が低い可能性が考えられる。
3.療法士は骨粗鬆症の診断を行うことはできないが、その可能性がある場合は、それに対してアプローチや生活指導、転倒リスク等を考えていく必要がある。
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