毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は、固有受容感覚についてお伝えしていきます。
固有受容感覚とは?
固有受容感覚とは、筋・腱・関節にある固有受容器により提供される身体の運動や位置についての情報で、身体がどのように動いたかについて大きな役割を果たしている感覚です。
過去の記事で、フィードバック情報とフィードフォワード情報を合わせて運動学習をしていくとお伝えしました。
最近では固有受容感覚をトレーニングすることによって運動機能の改善が効果的に行えるとして注目されています。
固有受容感覚には、主に以下のようなはたらきがあります。
・力の調整
・運動の調整とコントロール
・姿勢の維持とバランス
・ボディイメージの把握
この感覚が上手く機能しないと、力加減が難しくなったり、身体の使い方がぎこちなくなったりすることがあります。
よって、固有受容感覚の向上は、運動神経の改善に効果的であるとして注目されています。
固有受容感覚のトレーニングのポイントとは?
固有受容感覚のトレーニング方法には、体性感覚弁別トレーニングなどがありますが、これは脳卒中後のリハビリでも活用されています。
トレーニングをする際に重要なのは、なにを目的にトレーニングをしているか、ということです。
例えば、みなさんが臨床で行なっているバランストレーニングは、なんのために行なっているのでしょうか?
“バランスが悪いからバランス訓練をする”では、改善は見られにくいでしょう。
“バランスが悪い原因が固有受容感覚にあると考えたから、固有受容感覚を刺激するために訓練をする”というように、目的を明確にしたリハビリを提供していきましょう。
まとめ
固有受容感覚について
1. 固有受容感覚が低下すると力加減が難しくなったり、身体の使い方がぎこちなくなったりする。
2. 固有受容感覚をトレーニングすることによって動作の改善が得られる。
3. 目的を明確にしたリハビリを提供する。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
↓ ↓ ↓
リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」