『脊椎圧迫骨折のリハビリって』

脊柱圧迫骨折のリハビリで大事な3つのポイント

脊柱圧迫骨折のリハビリで大事な3つのポイント

みなさんこんにちは、
療法士活性化委員会の林です。

皆さんは脊柱圧迫骨折の患者様がきた時にどのように評価・介入を行なっていますか?
実は脊柱圧迫骨折に限らずリハビリを行う上で大事な3つのポイントがあります。

それは
1.病態の把握
2.リスク管理
3.回復過程
3つです。

リハビリを行う上で一番注意しなければいけないことはなんだと思いますか?

それは
「今よりも状態を悪くしない事」
です。

そのために先に挙げた3つのポイントを確認しておくことが必要となります。

まず、第1段は病態についてです。

病態の把握について大事な点は2つ
1.骨粗鬆症
2.好発部位
です。

まず1つ目骨粗鬆症は一言でいうと骨密度が低下した状態です。
厚生労働省などによると、国内患者の高齢女性を中心に年々増加しています。

日本骨代謝学会の基準を用いて推定した有病率はL2-4が男性で3.4%、女性で19.2%であったと報告されています。
これは日本人口で統計すると、患者数は1,280万人ともされています。1)より
骨粗鬆症
あなたの周りの患者さん、利用者さんにも骨粗鬆症を有している方はいませんか。

次に2つ目の好発部位ですが、
第12胸椎、第1腰椎が多いです。
次いで第7、8胸椎などの中位胸椎、腰椎が多くなっております。
脊柱圧迫骨折好発部位
では、上記の部位に圧迫骨折が好発する理由はなんでしょう?

いくつかの要素がありますが、
胸椎後弯から腰椎前弯の移行が骨折を起こす可能性を高めるであろう。
とされています。2)より

つまり、第12胸椎から第1腰椎は
脊柱の弯曲が後弯から前弯へ移行により力学的な負担が加わりやすくなるためだと考えられます。

脊柱の弯曲も特徴を知ることで負荷が加わる箇所
また、リハビリするポイントも決める事ができそうですね。

まとめると
脊椎圧迫骨折の病態で大事なことは2つ。
1.骨粗鬆症
2.好発部位
まずは病態を知り、「今よりも状態を悪くしない事」をしませんか。

次回はリスク管理について説明していきます。
>>>リスク管理について

脊柱圧迫骨折のリハビリで自信を持ちたい!そんなあなたには
>>>脊柱圧迫骨折に対する評価とアプローチ法

療法士活性化委員会
認定インストラクター 林 凌磨

参考

1)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版

2)アプライドキネシオロジ-シノプシス

療法士活性化委員会では
療法士に土台と自信を提供し
一人ひとりの患者様・利用者様がその人にとってのより良い生活でき、
笑顔になることを目的に講習会を行っています。

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