こんにちは、療法士活性化委員会委員長理学療法士の大塚です!
今回の記事では肩甲胸郭関節への介入と円背傾向の姿勢を改善する方法を執筆していきます。(ちなみに前回は胸椎への介入です)
概要
洗濯物を干すときに手が上がらないのでなんとかして欲しいという訴えのある方がいたのでそのリハビリの流れを記載したいと思います。
相手の状態を把握する方法
主訴とHOPEを聞く
まずはじめに主訴とHOPEを聞きます。
今回のケースで行くと
主訴は「洗濯を干すときに手ががらない」
HOPEは「洗濯が干せるようになりたい」
です。
動作分析をする
実際の動作を分析します。大まかに100°くらいまでは肩関節が屈曲していきますが、そこからさらに屈曲できずに洗濯が干せない状況。
ちなみに立位姿勢はこんな感じ。円背傾向があります。
前回は脊柱に着目したので今回は肩甲胸郭関節をみてみましょう。
だんだん肩に近づいてきましたね笑
なぜ肩甲胸郭関節に着目するの?
対象者は円背傾向、円背の場合は胸椎の後弯が強くなっていることが予想されます。肩甲胸郭関節は肩甲骨と胸郭で作る関節ですので、胸椎が後弯していると胸郭の動きも制限され、肩甲骨が正常な軌道で動かない可能性があります。
肩甲胸郭関節が動くには?
肩甲胸郭関節が動くには
胸椎椎間関節、肋椎関節、胸鎖関節、肩鎖関節の可動域、椎間関節の分節的な動き、胸郭の丸み、僧帽筋、肩甲挙筋、前鋸筋、小胸筋、広背筋、菱形筋の筋力
などが必要になります。
それぞれ体幹、肩甲骨のROM、吸気・呼気での拡張差、胸郭のたわみ、肩甲上腕リズム、MMT
で評価してみましょう。
肩甲上腕リズムの評価はこちらの講習会で>>>Assessmentコース
それぞれ問題点が見つかったら介入をしてみます。
肩甲胸郭関節の介入はこちら
可動域と筋力を確保したら動作で使えるように
前鋸筋、肩甲上腕リズムを誘導しながらの反復運動を行ってみます。
最後に再評価
立位で肩関節屈曲の評価と問題となっている動作を再評価します。
おわりに
最初は大腰筋、前回は胸椎、今回は肩甲胸郭関節に着目して円背の姿勢に介入していきました。もちろんこれ以外にも円背になる要素はあります。
大事なのは再評価し、変化がなければ別の部位をアプローチする「仮説→検証」の流れです。
もし仮説→検証する方法でお困りでしたら療法士活性化委員会ではテーマに合わせて方法をお伝えしていますのでお気軽にお越しください!
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もちろん最初は一人で考えるのは難しいこともたくさんあります、そんな時は相談するのも一つだと思います。相談はこちらへ>>>リハコヤ
ぜひいろんな症例を経験して「ありがとう」と言われる療法士になりましょう。
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