肩甲上腕リズムが生み出される条件

肩甲上腕リズムが生み出される条件

こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。

肩関節を評価するときに絶対に見ておかないといけない評価として、肩甲上腕リズムがありますね。前回のコラムではこの肩甲上腕リズムの評価方法を考えてみました。
とても臨床で使えるのではないでしょうか!

でも、そもそも肩甲上腕リズムが生み出される条件を知らないと、評価しても意味がないですよね・・・

今回は、肩甲上腕リズムを評価する際に「意外に見落としがちな条件」を紹介して行きましょう!

目次
1 肩甲上腕リズムとは?
2 どこの関節が動いているの?
3 肩甲骨が動くための条件
肩鎖関節
胸鎖関節
4 まとめ

 

肩甲上腕リズムとは?

肩甲上腕リズムは上肢が挙上に付随して肩甲骨が回旋する連動の現象を言います。

上肢外転30°以上、屈曲60°以上の際に上腕骨の動きに対する肩甲骨の動きが2:1という一定の度合いで動いているとされています。

(参考:基礎運動学

どこの関節が動いているのか?

肩甲上腕リズムに関係する筋をヒントに考えていきましょう。

基礎運動学によると3つの筋が複合的に動き働いているとされています。

  • 前鋸筋
  • 僧帽筋上部繊維
  • 僧帽筋下部繊維

ですね。

この3つの筋の停止部は肩甲骨ですので、肩甲上腕リズムのときに動く関節は肩甲胸郭関節となります。

でも、ここで考えてもらいたいのが、前鋸筋や僧帽筋を鍛えても改善しない場合があります。そもそも、肩甲胸郭関節が動く条件を整える必要があります。その条件は・・・

肩甲骨が動くための条件

肩甲骨は肩関節屈曲180°のうち、60°を担当しているとされています。

しかし、この60°が動くためには以下の関節が動くことが必要とされています。
(参考:筋骨格系キネシオロジ

胸鎖関節
胸鎖関節は肩関節屈曲時に25°動くとされています。

肩鎖関節
肩鎖関節は肩関節屈曲時に35°動くとされています。

つまり、25°+35°で60°となり、肩甲骨が動くための条件が整います!

まとめ

肩甲上腕リズムのときに動く関節は肩甲胸郭関節です。

その肩甲胸郭関節が動くためには胸鎖関節・肩鎖関節が複合して動くことが必要とされます

つまり、肩甲上腕リズムを評価するときには胸鎖関節・肩鎖関節を評価していくこと必要と理解できますね!ぜひ、臨床で見て行きましょう!

療法士活性化委員会では、この評価・解釈を学べる場を用意しております。

Assessmentコースでは骨盤、脊柱、股関節、膝関節、足部、肩関節、呼吸・嚥下の評価・解釈・介入方法をお伝えしております。

この流れで受講していただくことで全身を短時間で評価することが可能となります。

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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳

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