こんにちは!
初詣に行く時期を悩んでいる、理学療法士の林です。
今回は、療活が実施している圧迫骨折「運動療法」のポイントに関してお話できればと思います。
運動療法とは?
圧迫骨折では椎体の骨折により脊柱が後弯してしまいます。その結果、慢性的な腰背部痛や歩行を中心と移動能力の低下、内臓機能の低下など、リハビリをする上で注意する項目が様々ある疾患です。ADL、QOLを評価する時も確認したいですよね。
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「触診から紐解く脊柱圧迫骨折に対する評価と介入」
運動療法のポイント3選
では、さっそくポイントを紹介していきます。
1. コルセット管理
圧迫骨折が生じると、骨癒合するまで椎体が潰れるのが進行してしまいます。
コルセットで固定した場合、体幹の屈曲・伸展・回旋が止められているか。つまり体幹との隙間がないかを確認することが必要になりますね。特に好発しやすい胸腰椎移行部では、胸椎・腰椎・骨盤を固定します。固定が甘いと椎体の骨癒合が遅れたり、偽関節になる可能性があります。
2. 急性期のアプローチ
急性期では骨癒合する時期までの事になります。目的は椎体の変形予防・腰背部痛の軽減・ADLの改善です。そのために真っすぐな姿勢を保持する必要があります。なので、コルセット以外の部分、骨盤・股関節の柔軟性・筋力の評価とアプローチが必要になります。
3. 慢性期のアプローチ
続いて慢性期、コルセットを外せる時期になりますね。
骨癒合後のアプローチで重要なのが「体幹」です。
これは急性期と目的は一緒ですが、再骨折を防止する目的も追加されます。そのためには、体幹が曲がった状態ではリスクがあります。なのでコルセットを装着していた脊柱・胸郭・肩甲骨の柔軟性・筋力の評価とアプローチが必要となってきます。
まとめ
圧迫骨折の運動療法を理解し、患者・利用者さんの人生をデザインしませんか。