「なにを評価したらいいんだっけ?」がなくなる、トイレ自立につなげる歩行のふらつき評価ポイント[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その80~]

こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

療法士として、必ず評価する場面のひとつがADLですが、細かく見ていくうちに何が問題点だったのかわからなくなっちゃうことって、ありませんか??

たとえば、トイレ動作。

トイレまでの移動、下衣の上げ下げ、臀部の清拭、用が済んだあとの水の流し方、手を洗う… 
いろんな動きが求められるトイレ動作は、ADLの中でも高度なもののひとつですよね。

さらに、トイレ動作は「自分でやりたい!」と言われる確率が高く、できるだけ早く自立したいと願う利用者さんが多いことも特徴ですよね。

ですが、
「フラフラ歩いてるから、ひとりで行くのはちょっと不安…」
と思う場面って、けっこうありませんか?

というわけで、今回はトイレ動作のなかでも「歩いてるときのふらつき」を例に、どこをポイントに評価したらいいかをお伝えしていきます!

 

そもそも歩くときにふらつくって?

歩行を整理しよう!

まず最初に、歩くときって、どんな動きがあるんでしょう?
そういえば、学生時代にこんな図がありましたっけ。

引用元:http://www.fujita-hu.ac.jp/~rehabmed/contents/s_reha_ken/GaitAnalysis1007Sec.pdf


ふむふむ、このうちのどこかの動きができていないと、歩くときのバランスを崩しやすくなるんですね。
では、歩くときにふらつくってどんな要因があるんでしょう?

ふらつく要因

歩く時にふらつく場合について、臨床でよくみかける一例を挙げてみます。

異常歩行の名前特徴要因
墜落性跛行短い脚の足でのつま先立ち歩きや体幹の動揺を起こす3cm以上の脚長差、骨盤の支持力低下
トレンデレンブルグ歩行立脚前期から中期にかけて、身体を倒して歩く股関節外転支持力の弱化


どちらの場合でも、骨盤と股関節を支持する筋の働きは重要のようですね。


もし、筋力を活用して骨盤・股関節を支持できない場合、できるだけ前に進みやすいように股関節を屈曲位で固定するようになりやすいんです。
その姿勢の最たる例は、「猫背姿勢」「円背」です。


なので、歩行時にふらつく場合は「そもそも荷重がかかった状態で股関節を屈曲・伸展 中間位まで動かせるか?」をまず評価してみましょう!

 

まとめ


いかがでしたか?

トイレ動作のなかでも、歩行に注目していきましたが、いろんな要素が詰まっていることがわかりますよね。
「荷重した状態で股関節を屈曲・伸展 中間位まで動かせるか?」という視点をもつと、評価できる場面は歩行中だけではないかもしれませんね。

ADLを分析するって、なんだか難しく感じやすいですが、ひとつひとつの動きを整理すると分析できるようになりますよ!

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療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平

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