大腿骨頚部骨折に対するリハビリ、評価とアプローチまとめ

大腿骨頚部骨折に対するリハビリ、評価とアプローチまとめ

こんにちは、療法士活性化委員会委員長理学療法士の大塚です!
理学療法士大塚久今でも忘れない、初めて行った評価実習で担当した方は大腿骨頚部骨折の術後の患者さんでした。ほとんどの療法士が大腿骨頚部骨折の患者さんを一度は担当したことがあるんじゃないでしょうか?今日はそんな大腿骨頚部骨折の評価とアプローチについてまとめてみたいと思います。

まず確認したい大腿骨頚部骨折の受傷起点と術式

受傷起点は必ず確認しましょう、どの場面でどうやって転んだか?を明確にしておくことで再転倒のリスク管理になります。また合わせてそれまでの生活歴を元に退院後に望む生活(HOPE)を聴取しましょう

そしてリスク管理として忘れてはならないものがもう一つ術式

  • 前方:大腿筋膜張筋、縫工筋、大腿直筋、前方関節包、皮膚、軟部組織
  • 後方:大殿筋、梨状筋、後方関節包、皮膚、軟部組織
  • 外惻:大腿筋膜張筋・中殿筋、側方関節包、皮膚、軟部組織

の大きく分けて3つあります。それぞれの侵襲部位なども合わせて確認し、筋力低下や脱臼しやすい方向を確認しておきましょう。

大腿骨頚部骨折の評価とアプローチ

痛みの評価

痛みの評価として大きく分けて2つ安静時痛動作時痛を評価しましょう。

安静時痛

炎症症状有り

炎症による痛みの可能性。
アプローチ:安静、アイシング、抗炎症薬など

炎症症状無し

組織の伸張よる痛みの可能性、伸張位から短縮位にポジショニングすることでの変化を評価。軽減するなら組織伸張による疼痛。→原因の評価へ

股関節周囲の組織の短縮

股関節の可動域を測定し痛みの有無を評価
アプローチ:股関節のモビライゼーション、周辺組織のリリース、物理療法など

隣接組織の短縮による股関節周囲の組織の過伸張

膝関節、仙腸関節、腰椎の可動域の変化による股関節の痛みの有無を評価
アプローチ:膝関節、仙腸関節、腰椎のモビライゼーション、周辺組織のリリース、物理療法など

動作時痛

非荷重時

股関節の可動域測定を自動運動で測定、痛みがある部位の筋・軟部組織の不全または伸張による疼痛
アプローチ:関節のモビライゼーション、筋膜のリリース、物理療法など

荷重時

  • 立位姿勢の評価

立位アライメントの見方立位姿勢が図のようになっているか?なっていなければ制限しているであろう関節の可動域、筋力(MMT3あるかないか)を評価
アプローチ:関節のモビライゼーション、筋力低下のある筋の促通など

  • 片脚立位で代償動作の評価

体幹伸展、トレンデレンブルグ、股関節の屈曲などの代償動作を評価し、それぞれ支持する筋の筋力を評価する。(抗重力位のため、MMT3あるかないかが重要)
アプローチ:関節のモビライゼーション、筋力低下のある筋の促通など

歩行の評価

代償動作の評価、特に立脚中期から後期にかけてトレンデレンブルグ、股関節の屈曲などの代償動の有無を評価する。
アプローチ:関節のモビライゼーション、筋力低下のある筋の促通、ステップ動作訓練など

ADL動作の評価

事前に問診、家屋調査などで屋内の段差の有無、入浴時の浴槽の設置場所、高さ(またぎ動作)、寝具(ベッド、布団)などを確認しておき、生活環境に合わせた動作を評価。
アプローチ:ADL動作練習、自助具などの利用の検討、介護保険サービスの利用の検討など

最後に

今回まとめたのは特に重要となるポイントを抽出してまとめてみました。もちろん患者さん一人一人、それぞれ生活歴が異なるので必要な評価やアプローチは変わっていきます。基本となるポイントを押さえながら相手に合わせて評価・アプローチを行なっていきましょう。

より詳しく知りたい方はこちらもご検討ください。
>>>大腿骨頚部骨折に対する評価とアプローチ<<<

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その評価・アプローチ、「なぜそこか」を説明できますか?

硬いところを緩める。弱いところを鍛える。間違いではありません。
でも、患者さんのHOPEから逆算したとき、今すべきことはそれでしょうか。

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