みなさん、こんにちは!
神奈川県のクリニックに勤めてる、療活整形疾患担当の林です。
病院や施設においても「立っている姿勢」「立ち姿」ってよく評価しますよね。
これから「大腿骨頸部骨折の話をしよう」と題して、臨床の様々な「立位姿勢」の成り立ちから評価までのお話を、色々な組み合わせてお届していきたいと思います。
今回はそもそも大腿骨頸部骨折の「立っている姿勢・立ち姿」って何?というところを書いてみます!
目次
- 「大腿骨頸部骨折」から「立位姿勢」の問題点に
- 立位姿勢を評価しよう
- 2種類あるよ!「立位の評価」
- まとめ
「大腿骨頸部骨折」から「立位姿勢」の問題点に
骨折程度や病前ADLが異なっていたとしても、頸部骨折のある方が日常生活に不便を感じることがあります。これは頸部骨折に「機能障害」「動作障害」があるからです。
どの療法士さん、家族や様々な皆さまに至っても患者さん利用者さんに「良くなるきっかけ」を提供して、評価していきたい!治ってもらいたい!という気持ちは同じだと思います。
しかし、単に姿勢や評価をするだけでは「よくなった」と思ってもらうのって難しい……。
そこで大切なのが、「立位姿勢の改善」を目標にするのではなく、その人らしさ保ちながらも「リハビリに目的と価値」を付けていくことが大切なのです。
大腿骨頸部骨折のイメージを統一しよう
「大腿骨頸部骨折」においては、療法士と患者さん利用者さんの共通の認識を持つこと、同じ視線に立つことが大切になってきます。
例えば、大腿骨頸部骨折と変形性股関節症でいえば、きっと「頸部骨折」の方がリスク管理するイメージではないでしょうか?侵襲部位、合併症、脱臼、・・・このリスクを考慮しつつリハビリしていくかが「大腿骨頸部骨折のリハビリ」です。
職業・趣味・家族・性格・住まい・性別…様々な視点に、目的としての意味を持たせていけばリハビリになりえます。
では大腿骨頸部骨折のリハビリのために立位姿勢を評価をしてみましょう!
2種類あるよ!「立位の評価」
立位評価には大きく分けて、2種類あります。
まずひとつめは……
- ①矢状面
- ・下肢が一直線である
- ・曲がっている関節は負担がかかる
- ・触診できると判断しやすい
- ・下肢では大転子、膝蓋骨、外果がポイント
- ・体幹の曲がり具合もみれるとなおいい
すなわち、いかに「下肢が真っすぐか」「体幹が真っすぐか」を確認することが重要になります。
そしてふたつめ。
- ②可動性評価
- ・体幹、股関節、膝関節、足関節をみておく
- ・方法は「FFD」「Thomas test」「SLR」「前方引き出しテスト」
こちらで「評価の制度」を高めることができます。
立位姿勢と可動性評価、もしくは動作から、2つ以上の評価を組み合わせていきば、状態の把握につながります。
認知しやすい立位姿勢を共有することで、患者さんや利用者さんに対する信頼を築くことができ、信頼が相手の求める目標・目的を生み、リハビリ意欲が生まれる重要な要因となるのです。
まとめ
前提として「大腿骨頸部骨折の立位評価」とは何か?を掘り下げてみました。
頭や言葉でわかっていても実践していくって非常に大変なことだと思います。
今後もそんな「大腿骨頸部骨折」に力を入れている療法士がいる病院や施設など・・・
様々な療法士の「大腿骨頸部骨折」の評価・治療をお届けしていきます。
というわけでさっそく明日から、立位評価と可動性評価を組み合わせていってみてください!
大腿骨頸部骨折と立位の評価を理解し、患者・利用者さんの人生をデザインしませんか。