みなさん、こんにちは!
理学療法士の林です。
みなさんは腰痛の患者さん、利用者さんを担当されていますか?
病院や施設、クリニックなど様々な領域で診ることが多いと思います。
その際に悩むのが、
「腰痛のリスク管理が不安」
「腰痛の評価方法を何をすればいいのか」
「腰痛のアプローチ方法が分からない」
と考えることが多いと思います。
私も臨床に出て腰痛の患者さん、利用者さんを担当した時、
なんとなく、脊椎圧迫骨折、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症を調べ
なんとなく、腰のマッサージやハムストリングスのストレッチ、腹筋の筋トレを行っていました。
ただ、腰痛疾患を調べる
マッサージやストレッチ、筋トレが悪いわけではありません。
“やみくも”に行うのがいいのか・・・
臨床に出てから考えることが多くなりました。
そこで、私が臨床で経験した内容と療活で学んだ内容をまとめて
腰痛の疾患の特徴と
腰痛の評価・アプローチ方法を
皆さんと共有していきたいと思います。
一緒に患者さん、利用者さんを良くしていきましょう!
〈目次〉
1、腰痛疾患の特徴
2、腰痛の評価方法
3、腰痛のアプローチ方法
4、腰痛のまとめ
1、腰痛疾患の特徴
腰痛が生じる疾患といえば、
「脊椎圧迫骨折」「脊柱管狭窄症」「腰椎椎間板ヘルニア」
などがありますね。
「脊椎圧迫骨折」は転倒などによる急性疾患
「脊柱管狭窄症」「腰椎椎間板ヘルニア」は腰部などの動きが低下した慢性疾患
病態や禁忌動作、好発部位、画像所見・・・など調べることがたくさんですよね?
正直ウンザリします。。。
なのでリハビリする時に必要なポイントを絞っていきます。
①原因・・・疾患の特徴から何処を損傷しているか予想する
②症状・・・どんな事をすると疼痛が発生するか予想するため
③予後予測・・・どれぐらいで疼痛が改善する目安を患者さん、利用者さんに提案するため
ちなみに画像所見はある程度の知識は必要ですがお医者さんに聞いたほうが早いです。
ただ人それぞれで疼痛部位も様々です。
なぜ疼痛が生じているのか知りたいですよね。
そのために機能の評価することが必要になってきます!
2、腰痛の評価方法
まずどんな動作で腰痛が生じているか評価します。
起居動作・起立動作・歩行など人によりADLで困難になるのは様々になります。
次に姿勢評価やスクリーニング検査で大まかに機能低下の部位を予測していきます。
そして腰痛が生じるのは腰部が損傷していることが挙げられます。
腰部が損傷するのは、動かないか、動き過ぎているのが原因となりやすいです。
また、腰部周囲の関節・筋が機能低下すると腰痛の原因が起きる可能性があります。
関節では、
「下位胸椎・肋椎関節」「腰仙関節」「仙腸関節」「股関節」
筋では、
「腸腰筋」「多裂筋」「最長筋」
が可動域制限、筋不全が生じても腰部が負担を受けることがあります。
具体的な評価方法は
関節・筋
「下位胸椎・肋椎関節」→「Chest expansion」「Trunk rotation」
「腰仙関節」「多裂筋」→「PLF test」
「仙腸関節」→「Patrick test」
「腸腰筋」「股関節」→「Thomas test」
になります。
評価ができた後は改善するためにアプローチを実施していきます!
3、腰痛のアプローチ方法
順番としては筋は骨に付着しているため、
①関節
②筋
と行うことで体が動かしやすくなります。
なので
「下位胸椎・肋椎関節」→「Chest expansion」「Trunk rotation」→「下位胸椎・肋椎関節のモビライゼーション」
「腰仙関節」「多裂筋」→「PLF test」→「腰仙関節のモビライゼーション]「多裂筋のリリース」
「仙腸関節」→「Patrick test」→「仙腸関節のモビライゼーション」
「腸腰筋」「股関節」→「Thomas test」→「腸腰筋のリリース」「股関節のモビライゼーション」
関節モビライゼーション・筋膜のリリースをしても改善しない場合は、
体が動き方を忘れている可能性があるので、腰痛には
「骨盤帯」「下部体幹」に対して運動療法を行うことがオススメです!
4、腰痛のまとめ
まとめると、
①腰痛疾患の特徴を整理してリスク管理をする。
②腰痛の評価を「動作・姿勢観察」「関節・筋」で行う
③「関節モビライゼーション」「筋膜のリリース」「運動療法」を実施
がポイントとなってきます!
一見すると大変だと思います。。。
ただ1つずつ評価をすることで患者さん、利用者さんへ変化出すことができます!
変化が出ることで喜んでもらえるので嬉しくなりますよね!!
詳しい病態の整理や評価とリハビリ、触診方法はこちらで確認していきませんか?
>>>脊柱疾患に対する評価とアプローチ<<<
療法士活性化委員会
認定インストラクター 林凌磨
参考文献
1)理学療法ハンドブック(改訂第4版)第3巻 疾患別・理学療法基本プログラム
細田多恵+柳澤健 編集
2)動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践 石井慎一郎 著
3)よくわかる 腰・腰椎の動きとしくみ 「動き」と「痛み」のメカニズムを図解で学ぶ! 姿勢を解くカギ 永木和載 著 大平雄一 監修
4)よくわかる 腰痛症の原因と治し方 「痛み」と「治療」のメカニズムを図解で学ぶ! 痛みを解くカギ 中尾 浩之 著
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