こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回まで肩関節周囲炎の総論、構造についてお伝えしました。今回は肩関節の評価についてお伝えします。
肩関節周囲炎の評価
評価は以下の項目を評価しましょう。もちろん他にも評価する必要がある項目はありますが、まずここからと言うものを挙げています。
- ADL動作
- 痛み
- 立位・座位の評価
- 臥位の評価
それでは一つ一つ解説していきます。
ADL動作
対象の方は肩関節周囲炎によって日常生活に何かしらの支障をきたして来院されていると思います。まずその支障をきたしているADL動作を評価しましょう。この改善したいADLがその方の目的であり、HOPEとなります。リハビリの目標はこの HOPEを達成することが目的になります。
痛み
肩関節周囲炎の症状は可動域制限と痛みです。。ほとんどの方がこの痛みによって動作を制限されています。その痛みの訴えが主訴となります。
- 部位
- タイミング
- 質
- 強さ
- 深さ
- 頻度
- 感覚
- 日内変動
- これまでの治療経過
を評価しましょう。
特に左の肩関節の痛みや不快感は心疾患の兆候でもあることがあるので頻度は注意するようにしましょう。
立位・座位での動作の評価
ADLから段階を下げた状態での肩関節の複合運動をみる。
ポイントはできている/できていない
- 結滞動作
- 結髪動作
- 前方リーチ
- 側方リーチ
臥位での評価
下肢・体幹の安定性を担保した状態での肩関節の複合運動の評価
- 肩甲上腕リズム
- 臼蓋上腕リズム
- 胸鎖関節
- 肩鎖関節
- 肩甲上腕関節
の順で評価する。
まず肩甲骨の安定性を評価し、次に肩甲上腕関節の評価を行いましょう。
詳しい評価の方法はこちら>>>【評価が苦手な方限定】効率的に評価をしアプローチの効果を最大にするためのAssessmentコース
評価の解釈
臥位○、座位○、立位○ →問題なし
臥位○、座位○、立位× →下肢の問題の可能性
臥位○、座位×、立位× →骨盤・体幹の問題の可能性
臥位×、座位×、立位× →肩関節の問題の可能性
*OKC、CKCも考慮する。
→四つ這いの評価も入れるとよりgood!
肢位によって問題点を整理し、介入していきましょう。
まとめ
肩関節周囲炎について勉強してみた 〜評価編〜
- ADL動作→HOPE、痛み→主訴と考えてみる
- 立位・座位で下肢、体幹の評価、臥位で肩関節の評価をする
- OKC、CKCも合わせて評価してみる
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