こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回まで肩関節周囲炎の総論、構造、評価、運動療法についてお伝えしました。今回は最後のまとめです。
肩関節周囲炎の総論
痛みと可動域制限が主な症状で糖尿病が危険因子の一つとなっている。
- 炎症期(〜9ヶ月)
- 拘縮期(4〜12ヶ月)
- 回復期(12ヶ月〜)
があり、それぞれの病期に合わせた介入が必要。
肩関節の痛みに対する介入のガイドラインでは
脊柱→肩甲骨→肩甲上腕関節の順で診ていく。
Ingrid Hultenheim Klintberg et all Consensus for physiotherapy for shoulder pain Article in International Orthopaedics · December 2014
介入に必要な肩関節の構造について
構成要素として
【関節】
胸鎖関節、肩鎖関節、肩甲上腕関節
→解剖学的関節
肩甲胸郭関節、第2肩関節
→機能的関節
【滑膜組織】
肩峰下滑液包
三角筋下滑液包
肩甲下滑液包
烏口下滑液包
長頭腱滑液包
など
【結合組織】
関節包:構造的に弱い
上腕二頭筋長頭腱
関節上腕靭帯(上、中間、下)
烏口上腕靭帯
烏口肩峰靭帯
烏口鎖骨靭帯(菱形靭帯 + 円錐靭帯)
など
【筋組織】*肩関節
・ローカルマッスル
回旋筋腱板:棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋
・グローバルマッスル
上腕二頭筋、三角筋、上腕三頭筋、烏口腕筋、広背筋、僧帽筋、大円筋など
の触診と評価が必要
肩関節の評価について
評価では以下の項目を評価していきます。特に大事なのは目的(HOPE)と主訴の確認です。
- ADL動作:目的の確認
- 痛み:主訴
- 立位・坐位での評価:複合運動、下肢・体幹の問題
- 臥位での評価:肩関節事態の機能評価。順番が大事
肩関節の運動療法
- 動きやすい状態にする
- 脊柱→肩甲骨→肩甲上腕関節の順に行う
- OKC→CKC→OKCの順に行う
をポイントとしましょう。
まとめ
肩関節周囲炎について勉強してみた 〜まとめ〜
肩関節周囲炎では、対象者の目的に合わせて
- 痛みの程度や部位、可動域制限の確認
- 脊柱・肩甲骨・肩甲上腕関節の機能評価
- 個人因子、環境因子の評価を行い
評価・介入を行うようにしましょう。
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