こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回は発達の基本原則と背臥位についてお伝えしました。
>>>発達について 〜基本と背臥位〜
今回は腹臥位についてお伝えします。
腹臥位について
腹臥位の特徴は以下の通りです。
- 支持規定面:広い
- 姿勢:抗重力筋活動、伸展筋群の活動、下肢の筋活動
- 視覚刺激:能動的に入力、視野が高くなる
- 重心の位置:高くなり、前庭・迷路系の調整が活性化、重心の位置のコントロール
背臥位と同じくらい支持規定面が広いですが、腹臥位になると頭部を挙上する分だけ、支持規定面が狭くなり、重心が上方かつ下肢側に移動します。
また背臥位では外からの刺激に対して反応していたところから、頭部挙上でヘッドコントロールができるようになることで、能動的に注意が向けられるようになります。
運動学的側面
腹臥位の特徴は伸展筋の活動が促されていく点です。胎児期には屈曲傾向が強かったため、可動域自体も伸展に制限がありましたが、腹臥位をとることで、脊柱、股関節が伸展位となっていき、筋力も備わってきます。
またじ、片側で支持しながら反対側をリーチするといった体重移動ができるようになり、方向転換などもできるようになってきます。
まとめ
発達について 〜腹臥位〜
- 重心が高くなり、下肢の方へ移動する
- 能動的な注意が始まる
- 伸展の可動域と筋力がついてくる
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