運動学習についてfrom リハコヤ

運動学習について

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

本日は運動学習についてお伝えしていきます。

 

 

運動学習の手順とは?

 

私がセミナー等でお伝えしている運動学習の手順があります。

その手順は、次の通りです。

1.身体を動かしやすい状態にする

2.意識的に動かす

3.無意識で動かす

 

 

「できるADL」と「しているADL」の差は?

 

意識的に正しい運動を繰り返し行い、その運動が徐々に無意識に行えるようになることが、正しい運動を実行するための運動学習であると考えられています。リハ室では出来ているけど生活の場面では出来ていない、つまり、「できるADL」と「しているADL」の差は、この意識の差であると私は考えます。なので、無意識に運動ができるように落とし込みましょう。

 

 

意識的に動かすためには?

 

無意識に運動ができるよう落とし込むための手順として、「意識的に正しい運動を実行するための学習」「無意識に正しい運動を簡単に実行するための学習」この二つを行なっていきます。

「意識的に正しい運動を実行するための学習」をするためには、まず学習してほしい動作をするためにどのような要素が必要かを考えていきます。

 

例えば、寝返りの初動では頚部屈曲が起こりますが、そのためには頭部屈曲が必要です。この可動域がなければ、まずはその部位を動かしやすくします。次に、頭部屈曲のためには頚長筋や舌骨筋群の収縮が必要なので、それらの筋力が無いようであればOKCでの筋力トレーニングを行い、動作に落とし込んでいきます。つまり、その動作のための関節の動きを理解し、それに必要な関節や筋の評価・介入を行い、動かしやすい状態にしてから意識的に何度も動かしていくことが重要です。

 

 

無意識で動かすためには?

 

意識的に動かすことができるようになったら、次に無意識に落とし込んでいきます。無意識に正しい運動をするにはどのような環境設定をすればいいか考えていきましょう。

 

次回は無意識で動かすための環境設定についてお伝えします。

 

 

まとめ

 

運動学習について

1. 「できるADL」と「しているADL」の差は、動作を無意識にまで落とし込めているかどうかで生まれる。

2. 意識的に動かすためには、身体が動かしやすい状態でなければいけないので、まずは動作に必要な要素を考える。

3. 無意識で動かすためには環境設定を考える。

 

オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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