毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
肩甲上腕関節の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。
- 屈曲棘下筋
- 伸展棘上筋
- 内転広背筋
- 外転上腕三頭筋
- 内旋烏口腕筋
解答
3
解説
棘下筋
作用:肩の外旋
起始:棘下窩・棘下筋膜内面
停止:上腕骨大結節中部
神経:肩甲上神経(C5、C6)
棘上筋
作用:肩関節の外転
起始:棘上窩、棘上筋膜内面
停止:上腕骨大結節上部
神経:肩甲上神経(C5・C6)
広背筋
作用:肩の内旋、内転、伸展
起始:Th6-12棘突起、腰仙椎棘突起、腸骨稜、下部肋骨
停止:上腕骨小結節稜
神経:胸背神経(C6ーC8)
上腕三頭筋
作用:前腕の伸展, 長頭:上腕の内転
起始:長頭:肩甲骨関節下結節、内側頭:上腕骨後面(橈骨神経溝遠位)、肘関節後方関節包、外側頭:上腕骨後面(橈骨神経溝近位)
停止:尺骨肘頭
神経:橈骨神経(C7ーC8)
烏口腕筋
作用:肩の内転
起始:肩甲骨烏口突起
停止:小結節の延長線上の上腕骨中央内側
神経:筋皮神経(C5ーC7)
なので解答は3になります。
これを臨床で活かすには?
筋肉の起始と停止、支配神経、作用は体の動きの中で基本となります。これを理解することで動作を分析できるようになり、そこから評価、介入と移行していきます。まず体の基本となる、筋肉と関節の形状や動きを理解しておきましょう。
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