毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は復習の大切さについてお伝えします。
エビングハウスの忘却曲線とは?

人間の長期記憶について研究された有名なもののひとつに、エビングハウスの忘却曲線があります。

物事を教わったとき、何も復習しなければその記憶は20分後には58%、1時間後には44%、1ヶ月後には21%しか記憶していません。
セミナー参加後に復習をしなかった場合の損失額は?

では次に、セミナーに参加をして復習しなかった場合の損失額についてお伝えします。
まず、月収29万円の方の場合、1ヶ月に168時間勤務時間があるとすると、その時給は1726円です。
そして、講義時間6時間の10000円のセミナーに参加した場合、その損失額は10000(セミナー料金)+1726円×6時間=20356円となります。
講義内容を復習しない場合、30日後にはほとんどの知識を忘れてしまいます。講義から24時間以内に10分の復習をすると、記憶は講義直後の状態に戻ります。講義から1週間後に2回目の復習をすると5分で記憶を取り戻し、講義から1ヶ月後に3回目の復習をすると、2〜4分で記憶を取り戻すことができます。
効果的な復習の方法とは?


効果的な復習の方法のポイントは以下の通りです。
1.スパシング効果を利用する
復習を一度のみではなく、時間をおいて繰り返すことで長期的な記憶の定着が促進されます。このアプローチは「スパシング効果」として知られています。
2.アクティブラーニングを導入する
受動的な学習よりも、自分で問題を解いたり教えたりすることが効果的です。アウトプットを増やすことで、情報の定着が強化されます。
3.フラッシュカードを使用する
キーワードや概念を書いたフラッシュカードを使って、簡潔な質問と回答を行います。これにより、自己テストが可能になります。
4.概要を作成する
学んだ内容の概要をまとめることで、大局的な理解が得られます。マインドマップや要約を作成すると、情報を整理しやすくなります。
5.教えることを試みる
他の人に学んだ内容を教えることで、理解が深まります。これは、自分の理解を確認し、抜けている部分を見つけるのに役立ちます。
6.ポモドーロテクニックを使用する
25分の作業と5分の休憩を繰り返すポモドーロテクニックを導入することで、集中力を維持し、疲れを軽減できます。
7.重要な概念に重点を置く
全ての情報が同じ重要性を持つわけではありません。重要な概念やキーワードに焦点を当て、深く理解するよう心がけましょう。
8.リソースを利用する
教科書、ウェブサイト、動画など、複数のリソースを活用して学習することで、異なる角度からの理解が得られます。
このように効果的な復習を行い、セミナーの内容を価値あるものにし、日々の臨床に活かしていきましょう。
まとめ
復習の大切さについて
1. 人間は物事を教わったとき、何も復習しなければその記憶は20分後には58%、1時間後には44%、1ヶ月後には21%しか記憶していない。
2. セミナーに参加して復習をしなかった場合、その損失にはセミナーの代金だけでなく時間と仕事をした場合の給与も含まれる。
3. 効果的な復習を行い、セミナーの内容を価値あるものにする。
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