療法士の新人教育のポイント④ from リハコヤ

療法士の新人教育のポイント④

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

 

本日も療法士の新人教育のポイントについてお伝えします。

 

 

ADL訓練のガイドラインについて

 

新人療法士は、機能訓練をするべきなのか、代償手段として福祉用具を導入すべきなのか、迷うことが多いと思います。期間で分けて導入基準をわかりやすくしてあげると介入しやすくなります。

 

期間の分け方は、回復可能なのかどうかを判断材料としていきます。

急性期や回復期前半の場合は回復が見込まれるので機能訓練をした方が良いです。もし機能が低いうちにADL訓練をしてしまったら、機能が低い状態でのADL動作を獲得してしまいます。なので、機能訓練を中心に介入していく方が良いと考えられます。

 

回復期後半になると、退院した後の生活のことも考えていかなければならないので、機能訓練よりも福祉用具を利用したADL訓練に重点を置きましょう。

 

生活期の場合、機能訓練による回復は難しいので、福祉用具を利用し、今ある機能でどのようにADLが行えるかを考えていきます。

 

 

ADL訓練の手順とは?

 

ADL訓練の手順は以下の通りです。

 

  • 動かしやすい身体に整える
  • 意識的に動かす
  • 無意識に落とし込む

 

「できるADL」と「しているADL」の差は③ができるかどうかです。

意識的にできるだけでは「できるADL」、無意識にしっかり落とし込むことができれば「しているADL」となり、退院後も使えるADL動作になります。

 

 

自主トレーニングを指導する手段とは?

 

自主トレに取り組んでもらえないというのも新人さんが悩むところのひとつです。自主トレのポイントは、最初に療法士が徒手的な介入を行わないことです。

療法士が徒手的に介入してしまうと、徒手的な介入の効果なのか自主トレの効果なのかわからなくなってしまうからです。なので、徒手的な介入の前に自主トレを行い、自主トレの効果をしっかりと感じてもらいましょう。

 

そして、「このトレーニング内容ならできるか?」を患者さんに確認します。難しそうと言われたら、効果を落とさないような他のトレーニング方法を再度提案します。

 

新人療法士が萎縮してしまわないよう、先輩療法士が環境を整えていきましょう。

 

 

まとめ

 

療法士の新人教育のポイント④

1. 急性期や回復期前半には機能訓練をおこない、回復期後半や生活期には福祉用具の検討も含め、最も効率の良いADL動作がおこなえるように訓練をする。

2. ADL訓練は動かしやすい身体に整える→意識的に動かす→無意識に落とし込む、の手順でおこなう。

3. 自主トレのポイントは、療法士が徒手的な介入をおこなわずに効果を実感してもらうことと、自主トレが続けられるか患者さんに確認することである。

 

 

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