こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。
養成校でもセミナーでも、動作の基本は寝返りだよ!と言われてきていました・・・
でも、その共通点ってなんだろう???本日は一緒に寝返りと歩行の共通点を調べていきましょう!!!
寝返りと歩行を調べてみよう!
まずは発達の教科書を使ってそれぞれの動作の持つ意義をしっかりと学びましょう。曖昧なイメージもこれでクリアになります。
まずは「寝返り」から調べてみました。
赤ちゃんの運動機能の発達は、頭から体の下の方向に向かって進んでいきます。目、首、肩、腕が動かせるようになり、それが、背中・腰に達するとできるようになるのが寝返りです。生後4ヶ月になると早くもこの寝返りを始める赤ちゃんがいます。寝返りは、初めての移動運動!その点で、とても大きな意味を持っています。
(引用:https://www.babytown.jp/b/childcare/development-body/bt1056.html)
次に「歩行」について調べてみましょう
歩行とは、足を持つ動物が行う、足による移動のうち、比較的低速のものをいう。歩行はもっとも自動化した運動である。それは細部にわたるまで決定した一定のパターンが次々に反復、連続したものによって構成されている。
(参考:基礎運動学 第6版)
むむむ・・・。
両方とも移動が共通で出てきましたね!でも、姿勢が違うから繋がりはないのかな?次に股関節に注目してそれぞれの動作を見ていいましょう。
何が違うのか?股関節から見てみよう!
寝返りの股関節
(引用:臨床動作分析)
こちらの写真の場合、右股関節に注目していきましょう。
開始肢位(写真1)では股関節は中間位となっていますね。
次の段階である寝返り初期(写真2〜3)では右股関節は伸展していきます。
最後の寝返り後期(写真4〜5)では右股関節が屈曲位となっていきます。
寝返りの訓練で股関節に注目する時には、はこの動きを獲得していくことが大切になりますね。
歩行の股関節
(引用:観察による歩行分析)
こちら写真も右の股関節に注目していきましょう。
開始肢位では股関節は中間位となっていますね。
次の段階である振出直前では右股関節は伸展していきます。
最後の図では右股関節が屈曲位となっていきます。
歩行の時に股関節が伸展していくことが大切であるとよくわかりますね。
共通点と違いは?
ここで少し整理していきましょう!
実は、寝返り、歩行とも同じ股関節の動きをしていることがわかっていただけたかと思います。では2つの違いはなんでしょう?それは臥位で実施しているのか?立位で実施しているのか?です。もう少し簡単に説明すると、徐重力で実施しているのか?重力下で実施しているのか?となります。
徐重量でできない動作が重力下で実施できるでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?寝返りと歩行の関係を股関節で紐解いてみまいた。
結果は、『実は同じ動き!』でした。
でも、それは、徐重力で実施しているのか?重力下で実施しているのか?でしたね。
徐重量でできない動作が重力下で実施できるでしょうか?
特に歩行は『もっとも自動化した運動である。それは細部にわたるまで決定した一定のパターンが次々に反復、連続したものによって構成されている。』と言われています。
この一定のパターンを自動化するためにも、まずは徐重力の状態で訓練をしてくことが大切になります。それが段階付けにもなります。
つまり、歩行訓練の1番最初にする動作訓練は寝返り!となりますね!
違いと関係性を理解していただいたところで、しっかりと臨床に活かしていきましょう!
療法士活性化委員会のbasicコース・Assessmentコース・analysisコースは、特殊な評価は用いておりません。養成校で学んだ評価法の精度を上げていき、その解釈のテンプレートをお伝えしております。
1度学びにきませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
あなたも
当たり前のことが当たり前にできるようになり
一緒に信頼される療法士になりませんか?
療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳