お疲れ様です。理学療法士の林です。
最近、療活で受講生とお話をする機会が増え、「圧迫骨折のリハビリってどうしてる?」という質問をよくいただくので、自分なりに整理してみました。
これから評価やアプローチの勉強を始めようとしている方など、皆さん圧迫骨折の患者さん利用者さんと付き合っている時間に差はありますが、僕は今でも続けていて身になっていると思っていることばかりなので、基本的に共通して使える方法なのかなと思ったり思わなかったり・・・。
何をすればいいかわからないという方や、マンネリ化してしまっているという方は参考程度に聞いていただければと思います。
▼目次
●肩甲骨が作る関節
●肩甲骨に付着する筋
2. とにかく肩甲骨をみて評価する
3. 気になった関節・筋へアプローチしてみる
4. 肩甲骨以外もチェックしてみる
5. まとめ
1. とにかく姿勢をみる
世の中では様々な評価・アプローチ法がありますよね。
療法士の文献やセミナーで勉強するのは引き出しがもらえると同時に刺激をもらえます。
今回は圧迫骨折でみられる猫背をイメージして考えていきたいと思います!
猫背の場合、だいたいこんな姿勢になります。
そういう方って肩甲骨のアライメントが崩れていませんか?
圧迫骨折の人も肩甲骨が外転・下方回旋・前傾しています。
そうするといくら姿勢を正そうとしても変化しづらいのではないかと想像できますね。
2. とにかく肩甲骨をみて評価する
そのためには肩甲骨の関節と筋を知っておくと便利です!
以下に抜粋しますね。
●肩甲骨が作る関節
肩甲胸郭関節:肩甲骨と肋骨
運動方向:挙上、下制、内転(屈曲)、外転(伸展)、上方回旋、下方回旋、軸回旋
●肩甲骨に付着する筋
僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋、前鋸筋
後は評価方法が分かれば問題点をみつけることができそうですね!
●肩甲骨の評価
関節可動域検査 Range of motion ROM-T
徒手筋力検査 Manual muscle Test MMT
整形外科テスト B-A Distance、45°外転テスト
3. 気になった関節・筋へアプローチしてみる
問題点が把握できたらアプローチをしましょう!
アプローチ方法はこちらになります。
関節:肩甲胸郭関節
筋:小胸筋、僧帽筋
4. 肩甲骨以外もチェックしてみる
圧迫骨折の人を例にすると脊柱や骨盤の可動性や筋力も評価・アプローチしておきたいですね!
●脊柱
関節:椎間関節
筋:多裂筋
●骨盤
関節:仙腸関節
筋:腸腰筋
5. まとめ
脊柱圧迫骨折のリハビリでは
1.肩甲骨と圧迫骨折との関連を整理
2.肩甲胸郭関節の評価・アプローチ
3.その他の機能障害を考える
ことが必要かと思います!
ぜひ明日から診てみてください!!
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療法士活性化委員会 認定インストラクター
林 凌磨
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