こんにちは、療法士活性化委員会委員長理学療法士の大塚です!
前回まで円背傾向で手が上がらない方に対しての介入方法をお伝えしてきました。今回は介入の順番をまとめます!
概要
洗濯物を干すときに手が上がらないのでなんとかして欲しいという訴えのある方がいたのでそのリハビリの流れを記載したいと思います。
相手の状態を把握する方法
主訴とHOPEを聞く
まずはじめに主訴とHOPEを聞きます。
今回のケースで行くと
主訴は「洗濯を干すときに手ががらない」
HOPEは「洗濯が干せるようになりたい」
です。
動作分析をする
実際の動作を分析します。大まかに100°くらいまでは肩関節が屈曲していきますが、そこからさらに屈曲できずに洗濯が干せない状況。
ちなみに立位姿勢はこんな感じ。円背傾向があります。
それでは介入の手順をみてみましょう。
肩関節が屈曲するには?
肩関節が屈曲するには3つの要素が必要になります。
- 0〜60°肩甲上腕関節
- 60〜120°肩甲胸郭関節
- 120°〜180°体幹伸展
円背傾向がある方では特に最終域での運動の制限がまず予想されます。
もちろん体幹の伸展に制限がある場合、胸郭と肩甲骨で作る肩甲胸郭関節の動きにも影響します。
肩甲胸郭関節の動きが制限されると肩甲上腕関節に過剰な負担がかかり、肩の痛みとして運動制限が認められる場合があります。
なので評価・介入の順番は
- 体幹
- 肩甲胸郭関節
- 肩甲上腕関節
となります
評価の順番と具体的な介入方法は?
具体的にはこの順で介入をしていきます。
最後に再評価
立位で肩関節屈曲の評価と問題となっている動作を再評価します。
おわりに
円背傾向のある方に対しての肩関節屈曲の動作に介入していきました。もちろんこれ以外にも円背になる要素はあります。
大事なのは再評価し、変化がなければ別の部位をアプローチする「仮説→検証」の流れです。
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