浴槽をまたぐ動きをどう評価していいか迷いがちな人に届け!入浴のまたぎ動作を見るポイント[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その107~]

こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

 

今回はお風呂に入るなら欠かせない! 浴槽をまたぐ動作の評価ポイントを整理していきます。

 

浴槽をまたぐには何が必要?

まず、浴槽をまたぐには
どんな動作が行われるのでしょうか?

  • 身体の向きをかえる

    片足をあげる

    上げた足を洗い場から浴槽へ移動する

    浴槽内の足へ荷重を移して反対側の足を上げる

    浴槽内に反対側の足を入れる

                

 

いろいろ出ましたね。

「浴槽をまたぐ」という動きを分解すると、
少なくとも5つの動きが関わる可能性がありそうです。

どんな評価をしたらいい?

では、どんな評価が必要となりそうでしょうか?

例えば「片足をあげる」動作は、
言い換えれば「もう片方の足だけで立つ」動作ですよね。

つまり、片脚立位です。

実際に浴槽でまたぐ前に、
浴槽がない環境でも、
床面で片脚立位が安定してできるかどうかを評価しておくと

入浴することが自立してできるかどうかを
判断する1つの根拠になりそうですよね。

 

じゃあ具体的に介入方法を考えるにはどうしたらいいの?
っと思われた方は、
こちらの記事が参考になるかもしれません。
『片脚立位ってなんだろ?〜私はわかっているのだろうか〜』
(執筆者:Assessmentコース・講師 加藤さん)

 

片脚立位をどう観察したらいいの?と思われた方は、
こちらの記事が参考になるかもしれません。
『立位バランスを評価する「片脚立位」で意識したい3つのポイント』
(執筆者:Motion Analysisコース・講師 吉田)

浴槽をまたぐ動きを一つずつ考える

今回は、浴槽をまたぐ動きに注目して
入浴動作をどう評価するかを整理しました。

ポイントは、以下の2点でした。

 

『浴槽をまたぐ動きって、要するにどんな動作なのか?』

  • 身体の向きをかえる
  •   
  • 片足をあげる
  •   
  • 上げた足を洗い場から浴槽へ移動する
  •   
  • 浴槽内の足へ荷重を移して反対側の足を上げる
  •   
  • 浴槽内に反対側の足を入れる

 

『具体的に、どう評価したらいいのか?』

例えば「片足をあげる」場面であれば

片脚立位を安定して行えるか?を評価する。

*参考記事『片脚立位の評価ポイントについて』

・股関節を中心に、具体的に介入方法を考える
『片脚立位ってなんだろ?〜私はわかっているのだろうか〜』
(執筆者:Assessmentコース・講師 加藤さん)

・片脚立位の安定性を観察するポイント
『立位バランスを評価する「片脚立位」で意識したい3つのポイント』
(執筆者:Motion Analysisコース・講師 吉田)

次回から、もう少し具体的に
浴槽をまたぐ動きを分析していきますね!

  • 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
  • 寝返りをもっと見れるようになりたい…
  • ADLにつながる介入プランを作れるようになりたい…

そんなお悩みを解決する講座です。

【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。

【 内 容 】

  1. 安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴

  2. 座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方

  3. 安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり

  4. 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
     ・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
     ・肩→肋骨周囲へのアプローチ
     ・股関節→股関節前面へのアプローチ

わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )

Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。

次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平

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