みなさんこんにちは、療活の大塚です。
療活してる?
前回は目標設定のお話でした
前回の話をざっくりまとめると
1、主観的な主訴・HOPEと客観的なneed、短期・長期目標に分けられる
2、客観的にするためには現状把握の評価が必要
3、現状把握の結果、目標設定しアプローチを決定する
主訴・HOPE(demand)という事実あり、
評価というフィルターを通して客観的に解釈してneed、短期・長期目標を設定
それに対してアプローチ(行動)を行う
でしたね?詳しくはこちら>>>『主訴、HOPE、need、目標設定が難しい!!』
では認知症がある方など主訴やHOPEが聴取できない場合はどうする?
確かに聴取できない場合は目標が立てられませんよね?
そこを解決するにはICFがキーワードになります。
ICFでは「参加」という項目があります
「参加」には社会的な役割(目的)を記入していきます。
この役割(目的)に何が入るかを明確にしてきましょう。
社会的な役割とは?
その方が社会的にどんな役割を持っているか?です。
そもそもリハビリテーションの目的は「社会復帰」ですよね?
社会に復帰するためには社会での役割が必要になります。
では社会の最小の単位は?
社会の最小の単位は「家族」です。
ですのでもし、本人から聴取できない場合は家族から聴取をしてみましょう
ご家族はどう思っているのか?この先どうなってほしいのか?ご本人の今までの生き方からこんなことを望んでいるのではないか?
など様々なことを聴いてみてください。もちろんご家族も状況を受け入れることができていないこともあります。最初にご家族自身の主訴やHOPEも聴いてください。
ご家族にお会いする機会がほとんどない場合は?
これもよくありますね。僕も最初に勤めた病院は療養型の病院で長期入院の方がほとんどでした。退院の予定は無く、ご家族が月1回ほどしかくることができない方もいました。
療養病床で長期間入院されている場合、発症から何年も経過し、機能的な回復はほとんど見込めない場合がほとんどです。そういった場合の「社会」と「社会的役割」はなんでしょうか?
僕はそういった方の社会は「病棟」
そして
「病棟での介護量・医療的なケアの軽減」が一つの社会的な役割ではないかと考えます。
施設基準によって最低限必要な人員の配置は決まっています。
その配置の中で数多くの患者様を看る場合、一人にかかる比重が多くなればなるほど全体を看る時間が減っていきます。
もちろん必要な看護・介護もあります。その必要な看護・介護の時間を確保するためにも不必要な看護・介護の負担は減らす方がわずかな変化にも気づく余裕もできるのではないでしょうか。
もちろんこれは正解ではないですのであくまで大塚個人の意見と思ってください。
社会的な役割を達成するためにリハビリ職として
- 廃用予防のための機能の維持
- 坐位姿勢へのシーティング
- 臥位姿勢へのポジショニング
などができるのではないでしょうか?
まとめ
本人から主訴やHOPEを聴取できない場合は?
1、家族から聴取する
2、病棟のスタッフから聴取する
3、機能改善ではなく参加(目的)に目を向ける
どんな状態の方でもリハビリ職としてできることはあると思います。
目の前の方の「人生をデザイン」できるよう一緒に成長していきましょう!
効率よくシーティング・ポジショニングを行うには?
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『認知症のある方の目標設定はどうする?』
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