こんにちは!
モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
今年の1月にモーションアナライシスコース講師として動作分析をお伝えしています。
それまでは、カナダ・広島・東京で5年ほど整形外科分野を中心として働いていました。動作分析をお伝えするようになってからは4年目になります。
正直なところできないことばかりですが、養成校を卒業して「まあ日本でいきなり就職するのもアレだし、カナダでも行ってみるか」くらいのノリで留学・就職したのは、今までの経験と培ってきたしぶとさに多少の自信はあるからだと思います。まあ、これからも今までどおり、好きだと思えることへ緩やかにシフトチェンジしながら生きていこうと考えています。
さて、あれは大学4年の臨床実習中のころです。バイザーの先生に作業工程を一から観察して書き出すように指導されました。面倒だと思った僕は閃いたのです。カメラの連写機能で写真を取り、現像して並べたらいい感じで確認できるのでは……と。結局、現実は思うようにはいかないものでしたが、そのころから結果を恐れないチャレンジ精神が僕にはあったのだと思います。そして面倒くさがりな面も。現に今でも思うのです。作業療法士が、作業工程を書き出すのが面倒だ、と。
みなさんは動作分析のコツをご存知ですか? 有名どころの書籍にも載っているので、大体の方は知っているのではと思います。
療活は基本的に触診をベースに患者さんの生活をデザインしているので、ROMのend feelや筋力、動作の変化などを触診で感じてもらいます。そうなるとまず触診から評価が始まることになるんですが、これがなかなか時間がかかって面倒です。僕はこの動作分析を使うことで、作業療法士はもとより、理学療法士や言語聴覚士、リハビリに関わるすべての人の面倒を多少なり解消できると考えています。
動作分析はROMや筋力、動作の変化などを観察・共有することができる方法で、動作観察と動作分析の両方があります。多くの工程を備えているため、ひと言でどんな方法なのか説明するのがとても難しいのですが……今回は寝返り動作を体幹から分析することを前提とし、参考画面を添えて動作分析を行う視点をひたすら伝えていきたいと思います。
寝返り動作中の動作分析 – 総論 –
▼目次
- ベッドの端をつかんで引き寄せる
- 両脚で勢いをつける
- 腹筋運動を手で支える
2.まとめ
寝返り時の脊柱の回旋動作とは
前回のコラムで、寝返り時に「脊柱の回旋」が重要とお伝えしましたね!
「脊柱の回旋」が十分に行えないと…
両脚で勢いをつけたり…
腹筋運動を手で支えたり…
では、脊柱を含めた「体幹の回旋」ってなんでしょう??
大きく分けると、
・椎体間の椎間関節の動き
・肋骨の動き
を指します。
椎体間の椎間関節の動きとは?
臨床1年目が始まって、先輩からこう聞かれた私は
「椎間関節ですよね。ここです!」っと答えてました。
『ここも確かに動くんだけど…こっちね…』
と、優しく訂正していただきました。
「えっと…どんな風に動くんでしょうか??」
椎間関節の動きをもう少し噛み砕いて教えてもらいました!
次は人体の脊柱をモデルに確認してみましょう!
(リアルな図を使うので、心の準備を…)
椎体間の椎間関節の動きとは?
心の準備はよろしいですか?
では、椎間関節の動きを確認していきましょう!
まず、椎体関節はココです。
そして、体幹を屈曲するときには
椎間関節では、上にある椎体が両方とも上に滑るように動きます。
伸展するときは、上にある椎体が逆に
両方とも下に滑って動きます。
そして、右側屈や回旋をするときを例にすると、
椎体関節は右側が下に滑り、
左側が上に滑るように動きます!
冒頭に挙げた寝返り動作の代償運動では、
この左右の椎体関節が下がる動きができないことが
ひとつ大きな要因になります。
ご高齢の方だと、円背姿勢になってらっしゃることが多いですよね。
円背姿勢だと特に中〜下位胸椎は屈曲位となり、椎体は上に滑る動きで
拘縮しやすくなるんです。
つまり、中〜下位胸椎で左右の椎体関節が下がれないことが
寝返り動作中の体幹回旋を阻害する要因になる、ということです。
終わりに
椎間関節って、イメージしにくいですよね…
私も骨模型をぐいぐい回旋・側屈させて椎間関節を動かして
イメージを膨らませていきました。
最初は面倒と感じますが、このイメージができると
とっても動作分析がやりやすくなりますよ!
(この辺りは、講習会でも詳しくお伝えいたします…!!)
ちょっと長くなりましたので、
次回に肋骨の動きについてお伝えいたします!
動作分析が苦手…と思う方の苦手意識が
少しでも「楽しい!」に近づきますように。
ありがとうございました。
\ 講習会情報 /
「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」
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このコース最大の特徴は、
「あなたが、あなた自身を分析すること」にあります。
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・立ち上がる時に必要な、股関節と骨盤帯の連動の仕組み
などを、あなた自身の身体を動かしながら学び、
必要な動作分析の視点と、段階的な自主トレ(セルフエクササイズ )の構築方法、
評価内容を患者さんへお伝えする方法をお伝えいたします!
わからない部分は、いつでも質問できるところも
このコースの特徴です( ^ω^ )
「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」
次の一歩へ進むために、まずは
自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会
認定講師 吉田 頌平
【療活講習会一覧】
”信頼される療法士になるための土台を作る”>>>療活してる?
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