毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます！！
＊あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう！
問 Froment 徴候が陽性のとき、麻痺を疑うべき神経はどれか。
- 肩甲背神経
- 尺骨神経
- 正中神経
- 長胸神経
- 橈骨神経
解答
2
解説
Froment 徴候とは
尺骨神経の障害をホ床するテストです。両手の母指と示指で紙をつまみ、反対方向に引っ張る時に母指の第1関節が曲がれば陽性となります。
尺骨神経麻痺の主な原因は
- 肘部管症候群
- ギヨン管症候群
- 外傷
- 糖尿病
- などです。
そのたの問題文の神経障害は？
- 肩甲背神経：肩甲挙筋、大菱形筋、小菱形筋
- 正中神経：チネル兆候、猿手。
- 長胸神経：前鋸筋、翼状肩甲。
- 橈骨神経：下垂手。
なので解答は2です。
これを臨床で活かすには？
一概に末梢神経障害と言ってもその原因は様々です。単純な神経損傷から筋肉・結合組織による絞扼、代謝性疾患による神経障害など多岐にわたります。診断名だけで判断せず、反射検査、筋力検査、血液データの所見なども合わせて評価し適切なアプローチを行いましょう。
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