こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回は脊柱圧迫骨折について骨粗鬆症の視点からお伝えしました。
>>>脊柱圧迫骨折について勉強してみた〜骨粗鬆症の視点から〜
今回はリスク管理の視点からお伝えします。
脊柱圧迫骨折とは?
脊柱の椎体が潰れ、くさび形になる骨折です。骨粗鬆症によるものが殆どで、まれに強い外力(転落、追突事故など)、腫瘍の骨転移で受傷することもあります。特に骨粗鬆症性のものは胸腰椎以降部(TH12/L1)で多く見られます。
脊柱圧迫骨折後のリスクは?
大きく
- 再骨折
- 骨癒合不全
に分けられます。
再骨折のリスクについて
脊柱圧迫骨折では受傷した椎体の隣接する椎体の再骨折率が5倍になります。これは元々ある骨粗鬆症に加えて圧迫骨折後の姿勢の変化によって、椎体への荷重量が増加していることが考えられます。再骨折を予防するには転倒予防と、姿勢の維持がポイントになります。
骨癒合不全のリスクについて
圧迫骨折は早期からリハビリが必要になりますが、骨癒合していない段階で脊柱を動かしてしまうと偽関節になるリスクがあります。一度偽関節になると癒合するまで半年以上の期間がかかるため、注意が必要です。
ポイントは骨折部に
- 離開:背臥位、体幹の伸展、肩関節の120°以上の挙上、腸腰筋の過度な収縮など
- 剪断力:体幹回旋運動、寝返りなど
- 過度な圧迫:円背姿勢、前傾姿勢など
を避けましょう。
特に運動療法として股関節の屈曲や肩関節の挙上運動を行う場合は、骨盤を固定し、脊柱の動きを伴わないように行いましょう。
姿勢も骨折部位に適度の圧迫が加わるように立位で行うのが理想的です。
まとめ
脊柱圧迫骨折について勉強してみた 〜リスク管理について〜
- 再骨折を避けるために転倒と姿勢に注意する
- 骨癒合不全を避けるために離開、剪断、過度な圧迫を避ける
- 骨癒合前は脊柱の動きを止めて行う
一見脊柱の動きを止めているようですが、しっかりとした触診が行えていない場合は動いてしまっています。適切な触診ができるように基礎をおろそかにしないようにしましょう。
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