OTが解説!!苦手意識がなくなる歩行の4つのポイント ~パート③ 歩行周期について ~

こんにちは。OTの保田です。

前回は「歩行に影響する要素」をお伝えしました。

前回の内容をまとめると…

  1. 歩行に影響する要素を知る必要がある
  2. 個々人で歩き方は変化する。個人因子・環境因子の評価も忘れずに!
  3. 歩行動作は色々な影響を受ける為、総合的に評価・介入していく必要がある

です。詳しくはこちら
>>>OTが解説!! 苦手意識がなくなる歩行の4つのポイント パート② 歩行に影響する要素について

今回のパート③では、「歩行周期について」をお伝えさせて頂きます。

 

 

◉歩行周期とは?

歩行を理解するのに、歩行周期というものを知る必要があります。

そもそも歩行周期とは何か?

「同側の足の初期接地から、次の初期接地までの時間の間隔あるいは連続動作のこと」とされています。

簡単に伝えると、歩く時に右足→左足と順について、また右足がつく時までのことです。

これを歩行周期と言います。

 

歩行周期は「足が地面についている時期の立脚期」と、

「足が地面から離れていて、振り出される事により足が前に運ばれる時期の遊脚期」に分かれます。

要は、地面についている足側が立脚期、浮いている足側が遊脚期という事です!

 

そして地面についている足側の立脚期は、次の5相に分かれます!

  • 立脚初期(Initial contact) :踵がつく時
  • 立脚応答期(Loading response) :足裏全体が地面につく時
  • 立脚中期(Mid stance) :片足立ちとなる時
  • 立脚終期(Terminal stance) :つま先がついている時
  • 前遊脚期(Pre-swing) :足を振り出す時

 

立脚期だけでも、こんなに細かく分かれてて、こんなに見るのは大変ですよね?

こんなに見なくて大丈夫です!!

◉OTの見るポイント

歩行の中で足が地面についている立脚期の5相全てを見るのは大変ですよね?

なのでポイントを絞りましょう!

OTとして見るポイントは3つです。

 

・立脚初期(Initial contact) :踵がつく時 

 

・立脚中期(Mid stance) :片足立ちとなる時 画像2

・立脚終期(Terminal stance) :つま先がついている時 画像3

この3つに絞って、歩行を観察してみましょう!

どうでしょうか?

見るポイントを絞ると、見れそうな気がしませんか?

◉立脚期を見ることが大切!

歩行周期には立脚期と遊脚期があるとお伝えしましたが、

「遊脚期について、書いてないけどいいの?」と思っていませんか?

そう!浮いている側の足(遊脚期)はもう見なくていいです。

 

浮いている側の足の遊脚期は…

地面についている側の足(立脚期)がとれれば、自然と足が振り出せるんです!

(立脚期がとれれば、遊脚期に移行出来る)

なので、もう浮いている側の足(遊脚期)は見なくていいのです。

歩行を見る時には、地面についている側の足(立脚期)を見ていきましょう~!

 

 

◉まとめ

今回のポイントを3つにまとめると…

  1. 歩行周期には足が地面についている立脚期・浮いている遊脚期がある。
  2. OTとして立脚期の初期・中期・終期を観察していきましょう!
  3. 立脚期が取れれば、自然と足が振り出せる!遊脚期は見なくていい。

 

です。参考にしてください!

 

次回は…

「立脚初期について」をお伝えします!

立脚初期の中でも更に、身体のどの部分を見ればいいか?もお伝えしていきます。

OTで歩行分析ができないと悩んでいる方には、、、
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