こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
パーキンソン病について、病気の原因と分類、症状、嚥下・シーティング、呼吸・ポジショニングパーキンソン病について勉強してみた 〜呼吸・ポジショニング編〜とお伝えしてきました。今回は精神状態についてお伝えしていきます。
パーキンソン病で本人が感じる悩みと家族が感じてる悩み
僕は以前勤めていた病院の院長が神経内科医でしたので、入院されている方、訪問リハビリで訪問する方にパーキンソン病をお持ちの方が多くいました。その中でご本人が訴える悩みと、ご家族から聞かれる悩みにズレがあることが多くあったのでそのことについてシェアします。
本人が感じている悩み
- すぐに動けない
- 足がすくむ
- 不眠
- 便秘
- 頻尿
- 痛み
動けないことに対して悩んでいることはもちろんなのですが、以外に非運動症状の排泄に関する悩みが多く聞かれ、それ自体がパーキンソン病で見られる症状だと認識していないことが多いです。
負のループの一例としては
夜間頻尿→不眠になる→トイレに行きたくても体は動かないし、家族は寝てる→頻尿にならないように水分を取らない→水分不足で便秘になる→お腹が痛い→動きたくない→昼間寝ちゃう→不眠
あくまで一例ですが、こんな感じでつながってしまいます。
ご家族が感じる悩み
- すぐに動けない
- 怒りっぽい
- 細かい
- 転倒
- やる気がない
- 言ってることが理解出来ない
ご家族の感じている悩みは一つはコミュニケーション、もう一つは転倒です。
転倒に対してはかなり意識されていて、転倒による外傷はもちろんですが、特に訪問ですと、「転倒後に起き上がらせられない」といった悩みが多くありました。
僕が遭遇した例では旦那様がパーキンソン病、小柄な奥様が日中介護をされていましたが、転倒してしまった旦那様を起き上がらせることができず僕が訪問するまでトイレの前の廊下で倒れっぱなしということがありました。
こういった場合は転倒予防ももちろん大事ですが、「転倒してしまったらどうするか?」をご家族、本人と確認しておきましょう。
例えば
- まず外傷の有無を確認する
- その場で起き上がれないので、近くのソファーやベッドなどまで這いずって行き、そこで立ち上がる
- 動けなければその場で枕と掛け布団を持ってきて誰かに助けを求める
といった具合に対応策を共有してました。
ポイントは点灯したご本人だけでなく、介助者が無理をして怪我をしないように注意しましょう。
大事なことは情報を共有すること
人は「知らないこと」「わからないこと」に強く不安やストレスを感じます。
なのでまずは
- 現在ある症状がパーキンソン病によって見られる場合もある
- 体の状態を本人・家族・関わるスタッフで共有する
ことが必要です。
パーキンソン病をお持ちの方は
- 動かなくなっていく体
- 自分ではどうにもできない排泄や睡眠に関すること
- 徐々にできなくないことが増えてくる日常生活
などに不安を感じています。
そういった方にできるのは「相手のことを知る」ことがまず最初にできるサポートになります。
まとめ
パーキンソン病について勉強してみた 〜精神状態編〜
- 本人が感じている悩みとご家族が感じている悩みは違う
- 疾患の情報、予防法だけでなく、転倒したあとのことも共有しておく
- 「自分の体のことを知っている人がいる」が安心につながる
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