毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
問 腎臓の排尿機構で正しいのはどれか。
- Bowman 囊は集合管に接続する。
- 近位尿細管では Na +が再吸収される。
- ネフロンは糸球体と近位尿細管から構成される。
- 糸球体ではアルブミンは水よりも濾過されやすい。
- 糸球体濾過量は健常成人では1日に1〜5 L である。
解答
2
解説
腎臓とは
第11胸椎から第3腰椎の高さにあるソラ豆のような形をした左右一対の臓器。右が左よりもやや下にある。(肝臓があるため)
- 重さ:120~150g
- 腎血流量:1.25ℓ/分
腎臓にはネフロンと呼ばれる小単位がありネフロンは糸球体と遠位尿細管で構成される。一方の腎臓内にネフロンは約100万個存在する。
糸球体は腎動脈の末端の毛細血管で、ここで血液を濾過し尿細管に送ります。
糸球体では大きな物質を濾し取るため、白血球、赤血球、タンパク質などはここで濾されます。これが原尿です。
原尿の中にある水分、アミノ酸、グルコースなどは糸球体の網の目をくぐりぬけるため、尿細管で必要なものは再吸収され、残ったものが尿として排出されます。
- 糸球体で濾過される血液の量は100〜110ml/分なので1日に約144ℓの血液が濾過される。
- 近位尿細管:水分、電解質、ぶどう糖の70%
- 遠位尿細管:水分、電解質の10%
が再吸収される。
なので解答は2になります。
これを臨床で活かすには?
リハビリを行う方で合併症として腎機能に障害がある方がいらっしゃいます。こういった方は必要なものの水分、タンパク質の再吸収が困難な状態です。よくリハビリで対象としている筋肉は水分とタンパク質で構成されます。木とれをしてもなかなか筋力がついてこない場合、腎機能の評価も合わせて行うようにしましょう。
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