こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
皆さんは介入前後で評価をするときに、なにを頼りにしていますでしょうか。
僕は、その方の「自然な動き」(スムーズで、楽そうな動き)です。
ひとつひとつの関節の動きがどう変わったか、他動運動や自動運動で確認することは大事です。
特になにも意識せずに動いてもらったときの「自然な動き」は
生活に直結するところので、これまた大事だと思っています。
そこで今回は、この「自然な動き」を把握するためポイントを1つご紹介したいと思います。
からだ全体の動きを見る上で意識すべきこと
勢いをつけて動いているか?
「自然な動き」(スムーズで、楽そうな動き)をみるとき、
スピードの変化は参考になります。
例えば立ち上がるとき。
身体を起こして、お尻を浮かせようとするときに
勢いよく身体を前に倒す方っていませんか?
この動きって、立ち上がるときの「自然な動き」(スムーズで、楽そうな動き)とは言えないですよね。
具体的にみていくと、股関節・骨盤あたりの動きのスピードがコントロールできていなさそうです。
立ち上がりの動きを解説した記事もありますので、
よろしければご覧ください。
→ 『キッキングだけでは立ち上がりができない理由!』
自分や友達、同僚、家族など、身近な方がふだん行なっている動きと比べてみて
『スピードが急に速く/遅くなったな…』
『スムーズな動きじゃないな…』
『なんだかキツそう…』
と感じるポイントを、なんとなくでいいのでザックリ見ることが大切です。
スピードの変化を感じたら、そのときの動作に関わる関節が
「安定して自力で動かせるのか?」を改めて評価してみると、
問題点を抽出し、継続して介入しやすくなりますよ。
まとめ
いろいろ考えながら動作をみていると、スピードの変化は意外と見落としがちです。
ですが、スピードをコントロールできないということは
関節を安定して動かせていないことです。
歩行を評価する指標のなかでも、歩行速度をみる項目があるように
生活のなかでスピードをコントロールできることは、
かなり大事な視点になってきます。
特に,歩行速度は日常生活の移動機能に直接的に影響し 2-5),
脳卒中後片麻痺患者において,その改善は社会参加の程度に影響することが知られている 2, 5).
また,パーキンソン病患者では,歩行速度が総合評価である Unified Parkinsonʼs Disease Rating Scale(UPDRS)6)のスコアと関連するとされる 7).
同様にディスキネジアにおいても歩行速度が重症度の指標となると考えられている 8).(引用元:大畑光司.歩行をどう分析しどう臨床に生かすか.2016)
(引用元:大畑光司.歩行をどう分析しどう臨床に生かすか.2016 図1)
こうした日常生活動作のなかでも、寝返りはすべての動作の基礎となる重要な動きです。
関節を安定して動かすことと、寝返り動作を中心とした動作の見方については
下記講座でお伝えしております。
利用者さんの生活が良くなってほしいと考えている方にオススメです。
- 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
- 寝返りをもっと見れるようになりたい…
- ADLにつながる介入プランを作れるようになりたい…
そんなお悩みを解決する講座です。
【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。
【 内 容 】
安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴
座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり
- 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
・肩→肋骨周囲へのアプローチ
・股関節→股関節前面へのアプローチ
わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )
Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。
次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平
【療活講習会一覧】
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