みなさん、こんにちは!
整形外科クリニック勤務の林です。
皆さんは腰痛をお持ちの患者さん、利用者さんに対して評価、介入はどのようにを行っていますか?
・脊柱圧迫骨折
・脊柱管狭窄症
・腰椎椎間板ヘルニア
などの症例を担当した時どのような評価、介入をしていいか悩みますよね。
僕もたくさん悩んで仕事が嫌になったことがありました。
今回は腰痛に対しての評価、介入方法を療活のコンセプトを用いて
ご紹介したいと思います。
一緒に患者さん、利用者さんを良くしていきましょう!!
1、腰痛の原因 鑑別方法
2、腰痛の原因 評価
3、腰痛の原因 介入
4、腰痛の原因まとめ
1、腰痛の原因 鑑別方法
腰痛のある方はまず、医師の診断によって検査されていきます。
その際行うことは
①問診
②画像検査
③神経検査
をおおむね行います。
その結果、原因が分かる特異的腰痛は
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 脊椎圧迫骨折
- 癌性の脊椎転移
- 強直性脊椎炎
- 内蔵疾患
の6つになります。
腰痛の原因が判別できるのは上記の6つ、全体の15%です。
特異的腰痛はほうっておくと重大な症状・障害をきたす可能性があります。
残りの85%は非特異的腰痛と言われ、正確な原因がわかっていません。
しかし、診断名がないと治療が行えないため、椎間板症、椎間関節障害、仙腸関節障害、筋筋膜性腰痛、ギックリ腰(腰椎捻挫)、心因性腰痛
などに分類されリハビリの対象になります。
非特異的腰痛は約80%が自然緩解することが分かっているため詳細には確認しない傾向があります。
療法士は特異的腰痛、非特異的腰痛ともにどうして痛くなってしまったのか
どうしたら改善するのかリハビリで考えていく必要があります。
そこで必要となるのが理学療法評価・検査になります。
ポイントは関節・筋になります。
2、腰痛の原因 評価
評価手順については以下の方法で行っていきます。
①問診
②動作・姿勢観察
③関節可動性、筋力
①問診
確認することは
1、どこが痛い、どのぐらい痛い、いつ痛いか
2、痛くて何が困っているか
3、どんな時痛くないか
患者さん、利用者さんの疼痛に対して情報を収集します。
これを踏まえて次の評価に移ります。
②動作・姿勢観察
確認することは
1、問診から得た情報から近い動作を行ってもらう
2、問診から得た情報から普段とっている姿勢を行ってもらう
疼痛が普段どんな時に生じるかを確認する作業になります。
ここまでではまだ、疼痛の原因は判断できません。
③関節可動性、筋力
確認することは
1、腰部の周辺にある関節(腰椎、骨盤、胸郭など)
2、腰部の周辺にある筋(腹筋群、脊柱起立筋群、腸腰筋、多裂筋など)
可動性や筋力の左右差をみてみたり、疼痛がでる検査があるかチェックしていきます。
ここで問題があった部位に対して介入を行っていきます。
3、腰痛の原因 介入方法
介入方法は以下の手順で実施していきます。
①関節モビライゼーション
②筋膜リリース
③運動療法
①関節モビライゼーション
例)PLFテスト 右陽性→腰仙関節モビライゼーション
②筋膜リリース
例)PLFテスト 右陽性→多裂筋のリリース
③運動療法
例)多裂筋 MMT2→骨盤前後傾
など患者さん、利用者さんに合わせて介入を実施してくのが望ましいと思われます。
問題点は1個ではなく2個かもしれませんのでその都度確認してみてくださいね。
先ほども出てきたように非特異性腰痛の原因はわかっていません。腰だけに問題があるという例はほぼありません。腰に関係する機能の評価と並行して心因性の腰痛の原因を見つけるためにも個人因子や環境因子などの個人の背景を見るようにしていきましょう。
3、腰痛の原因 まとめ
腰痛の原因のまとめは
1、鑑別方法
2、評価
3、介入
になります。
ただ忘れてほしくないのは
患者さん、利用者さんの動作や日常生活の改善です。
疼痛の評価は大切なことですが、
そこを忘れてしまうと何のための評価・介入か分からなくなってしまいます。
私もついつい疼痛だけ追い求めてしまう傾向があるので注意しています。
皆さんも一緒に勉強して患者さん、利用者さんを良くしていきましょうね。
一緒に勉強していきたい!という方はこちら
>>>【20分で変化を出す】脊柱疾患に対する評価とアプローチ<<<
療法士活性化委員会
認定インストラクター 林凌磨
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