みなさん、こんにちは!
整形外科クリニック勤務の林です。
皆さんは臨床で肩関節疾患を担当することはありますか?
僕はよく「肩関節周囲炎」「上腕骨近位端骨折」「鎖骨骨折」などを
担当することが多いです。
その中で悩むことといえばリスク管理、評価、アプローチの方法でした。
・「上腕骨近位端骨折は何に注意すればいいのか」
・「肩関節は何から評価すればいいのか」
・「肩に拘縮があるけどどんなアプローチをすればいいのか」
など混乱する事ばかりでした。
そのため、先輩に相談したり、
色んな文献を読んだり、研修会に参加していました。
ただ調べることがたくさんあると何をやればいいか分からないですよね?
僕の場合は患者さん、利用者さんを少しでも良くしてあげたいと思い、
アプローチ方法を勉強した後は動作分析、スクリーニング、
そして機能評価を勉強し、状態を悪化させないために疾患の確認をしました。
そこで今回は肩関節疾患に対する「ポイント」を
文献や研修会、臨床経験から悪化させないことに着目してお伝えしたいと思います。
- 疾患のリスク管理
- 評価の順番
- アプローチの内容
- まとめ
1、疾患のリスク管理
リハビリでのリスク管理で必要なことは
「患者さん、利用者さんの身体を悪くしないこと!」
になります。
せっかく身体を良くしたいと思っているのに悪化しては本末転倒ですよね?
代表的なのは「肩関節周囲炎」「上腕骨近位端骨折」「鎖骨骨折」があります。
ポイントとしては以下の事に注意してください。
- 疼痛を増悪させない評価、アプローチを行う
- 対側の関節可動域の範囲内で行う
- 生活習慣を考慮する
1、疼痛を増悪させない評価、アプローチを行う
痛みを出しながら評価、アプローチをすることで関節包・靭帯や
筋などの軟部組織を損傷してしまう可能性がありますので注意が必要です。
2、対側の関節可動域の範囲内で行う
参考可動域に近づけようとROMexなどを行うのは無理を強いてしまっています。
目標とする可動域は対側を参考にすることで必要以上のリハビリすることがなくなります。
3、生活習慣を考慮する
座位時間が長い人、立位時間が長い人では使っている関節や筋の
使用度合いが異なりますので問診していく必要があります。
上記を注意した中で評価、アプローチをしていきましょう!
詳細はこちらで述べています。
「肩関節疾患におけるリスク管理 ~悪化させないためには~」
次にリスク管理を確認した後は評価をしていきます。
2、評価の順番
肩関節は「肩甲骨」「上腕骨」で構成されています。
なので順番は
- 動作で肩甲骨や上腕骨は動くのか
- 肩甲骨、上腕骨の動きがあるのか確認
- 肩甲骨、上腕骨に付着している筋力や伸張性はどうか
この流れで確認すると何が肩関節疾患の問題になっているかが分かります。
詳細はこちら
「肩関節疾患における動作分析 ~寝返りに着目して~」
「肩関節疾患におけるスクリーニング検査 ~両肩屈曲動作に着目して~」
「肩関節疾患に対する機能評価 ~関節、筋に着目して~」
評価をした後は問題点が分かってくるので実際にアプローチをしていきましょう!
3、アプローチの内容
肩関節疾患はリスク管理と評価した中で
まず
- 関節を動かせるようにする
- 筋が収縮できる状態にする
- 動作で使えるように促す
という順番になります。
詳細はこちらに記載しております。
「肩関節疾患における徒手アプローチ ~関節編~」
「肩関節疾患における徒手アプローチ ~軟部組織編~」
アプローチをしたら最後に困っている動作やADLを再評価してみましょう!
4、まとめ
肩関節疾患の評価、アプローチやリスク管理のポイントは
- 肩関節疾患の個々の状態を確認
- 評価を順番通りに行う
- アプローチの流れを意識する
となります。
ちなみに前回の講習会はこのような感じで行いました。
「肩関節疾患の評価とアプローチ ~開催報告~」
実際に評価とアプローチをする感覚はなかなか分かりにくいと思います。
一緒に患者さん、利用者さんのために臨床をしていきたい!という療法士はこちら
>>>「肩関節疾患に対する評価とアプローチ」<<<
療法士活性化委員会
認定インストラクター 林凌磨
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