毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
よく受ける質問で、「ROMの制限因子をわかるようになるにはどうしたらいいでしょうか?」といったものがあります。今回はこのROM制限についてお伝えしていきます。
拘縮と強直
よく言われるもので拘縮と強直があります。まずこの2つを理解しましょう。
- 拘縮:関節構成体以外の問題(筋、皮膚など)
- 強直:関節構成体の問題(骨、靭帯、関節包など)
いわゆる拘縮と言われるものはみなさんがイメージするような筋肉の問題で起きるROM制限。強直が骨性の制限になります。
この2つを分けるのに注目するといいのがROMとMMTです。
ROMとMMTの結果から可動域制限を考える
拘縮の場合
ROM低下、MMT低下
が見られます。筋や皮膚、皮下組織がうまく滑走しないため、まずMMTが低下します。その影響で他動のROMも低下します。
強直の場合
ROM低下のときのend feelを確認します。
強直によるend feelは骨の衝突と関節包・靭帯のend feelのどちらかになります。このend feelを感じることで骨なのか、関節包なのかを分けていきます。
臨床上明確に分けることは難しい
臨床上これは拘縮、これは強直と明確に分けることは困難です。強直が起きている関節では拘縮も起きますし、強直が起きていることで金の収縮が起きにくくなることもあります。なので臨床上は明確に判断することは難しいですが、end feel、MMT、動作などの評価と組み合わせて統合して解釈しましょう。
まとめ
ROM制限について
- 拘縮と強直を理解する
- MMTとend feelで判別していく
- 臨床上明確にすることは難しいためその他の評価と統合して解釈する
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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