第55回理学療法士国家試験 午前 第89問

第55回理学療法士国家試験 午前 第89問

毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!

問 

頭部 CTP別冊No. 4Rを別に示す。所見として考えられるのはどれか。

  1. くも膜下出血
  2. 硬膜外血腫
  3. 硬膜下血腫
  4. 脳動静脈奇形
  5. 皮質下出血

 

解答

2

 

解説

CTとはX線を用いて360°から撮影し、それをコンピューターで解析して画像にしたものです。イメージとしては影絵と同じですので、X線が透過するもの(空気など)は黒く、透過しにくいもの(骨など)は白く移ります。

  • 高吸収域:骨、石灰化した組織、出血部位
  • 等吸収域:脳実質、梗塞部位
  • 低吸収域:髄液、空気、脂肪、急性期の梗塞

問題文に当てはめると

くも膜下出血:くも膜下腔に高吸収域が見られる。

硬膜外血腫:頭蓋直下に凸レンズ用の高吸収域が見られる。

硬膜下血腫:三日月用の高吸収域が見られる。

脳動静脈奇形:CTでは判別できない。MRIで判定。

皮質下出血:大脳皮質内に高吸収域が見られる。

 

ですので、解答は2となります。

 

これを臨床で活かすには?

医師は画像所見から診断を行いますが、療法士は画像所見からその後予測される障害や症状を推定し、リハビリの際の参考にします。基本的に脳は部位によって役割が決まっています。脳画像と機能局在を理解しているだけでも多くの情報を得ることができますので覚えるようにしましょう。

 

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