毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
早期の前頭側頭型認知症でみられないのはどれか。
- 幻視
- 常同行動
- 病識低下
- 自発性低下
- 社会的対人行動の障害
解答
1
解説
前頭側頭型認知症の症状で多いのは、脳の前頭葉や側頭葉が萎縮することで理性的な行動ができなくなったり、言葉が出にくくなったりすることです。前頭側頭型認知症にも様々な種類がありますが、ピック球というタンパク質が貯留して現れるものをピック病といいます。
前頭葉の機能はざっくりいうと社会的な生活を送るための機能。
側頭葉の機能はざっくりいうと聴覚認知,言語の受容,視覚的な記憶,言語的な記憶,および感情などがあります。
主な症状としては
- 脱抑制・反社会的行動
- 常同行動
- 無関心・自発性低下
- 食事、嗜好の変化
- 遂行機能障害
- 言語症状
などがあります。
幻視はレヴィー小体型認知症に見られる症状です。
ですので、解答は1となります。
これを臨床で活かすには?
一概に認知症と言ってもその分類と原因、症状は様々です。まず認知症に対して 正しい知識を持つとももに、周辺症状だけでなく、中核症状をまず認識する。そしてそれによって起こる周辺症状を対象者の方の生活歴と合わせて予測し対応するようにしましょう。
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