立位バランスを評価する「片脚立位」で意識したい3つのポイント[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その82~]

立位バランスを評価する「片脚立位」で意識したい3つのポイント[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その82~]

こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

 

さて、前回まで移乗・歩行時が安定しているかどうかの観察ポイントや、安定して移乗・歩行する意義をお伝えしました。

今回は、片脚立位を例に『移乗・歩行の安定性の評価法とポイント』をお伝えします。

 

簡便な評価方法・片脚立位テストでのポイント

立位バランスを評価するとき、片脚立位を見ることって多いですよね。

ですが片脚立位って、実はいろんな動きが組み合わさった、やや難易度の高い動きなんです。
片脚立位に必要な要素は、大きく2つに大別できます。

  1. 片方の下肢で身体を支えられるか?
  2. 上体を正中位で保てるか?


この視点をもとに、片脚立位を3つのポイントに分けて観察すると、移乗・歩行で大きくふらつきやすいポイントを絞りこみやすくなります。

ポイント1:片脚に体重をかけられるか?

まずは「1. 片方の下肢で身体を支えられるか?」を確かめてみましょう。

移乗・移動する際に、必ず必要になる下肢の動きというと「片脚に体重を乗せること」。

いくらすり足であっても、必ず「片脚に体重を乗せる」動きは必要になります。

なので、まず片脚立位を行おうとする瞬間に『足を上げること自体をためらっていないか?』を観察してみましょう。

ここでふらつく場合、下肢の動きが立位バランスに影響していることが多いので、まず下肢を評価してみましょう。

ポイント2:骨盤の高さに大きな左右差はあるか?

ここからは「2. 上体を正中位で保てるか?」を確かめていきますね。


足を浮かせることはできるけれど、だんだんふらふらしてくる場合は骨盤を触診しながら観察してみましょう。

ASIS(上前腸骨棘)とPSIS(上後腸骨棘)を触診してみてASISが上下に大きく動いたり、少しだけ骨盤を支えると「なんとなく立ちやすく感じる」といった変化が現れるようなら、骨盤の動きが立位バランスに影響しているかもしれません。

ポイント3:腕を下垂した上体で立てるか?

最後は上肢です。ここも「2. 上体を正中位で保てるか?」を確かめていきますね。

腕をブルンブルン大きく動かしてバランスを保たれる方を、これまでお会いしたことはありませんか?
この場合、肩甲帯の動きが立位バランスに影響している可能性が考えられますので、上肢の動きを評価してみましょう。

 

まとめ

全体のふらつきや立位保持時間だけではなく、こういったポイントを意識して観察できると「必要な介入ポイント」を絞り込みやすくなりますよね。

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療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平

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