【立ち上がり動作の分析に重要な、股関節前面の触診】療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その51~

こんにちは!

モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

さて、本日は「股関節」
シリーズ第2弾
をお送りいたします。

前回のコラムでは、
股関節の関節包に付着する筋を
整理してお伝えいたしました。

関節包に筋腱が付着するのは
・腸腰筋
・大腿直筋の反回頭
・外閉鎖筋
・小殿筋
であり、

梨状筋は関節包に付着しない(1
ということでしたね。

立ち上がる際に
股関節屈曲を体幹部から誘導し、
それから臀部から足底へ
重心を移動することが求められます。

この時に、体幹部から股関節屈曲を誘導するのは
主に、
・腸腰筋
・大腿直筋
ですね。

ですが、立ち上がる前に
座位保持をしている段階で
これらの筋肉が緊張していると、

骨盤から屈曲するために必要な
関節内のスペースが埋まってしまい、
スムーズな重心移動ができなくなります。

そのため、立ち上がり動作を行っていただく際に
『下前腸骨棘』を触診して、大腿直筋の収縮具合を
『上前腸骨棘』を触診して、骨盤の動きを
それぞれ確認することが重要となります。

もし、大腿直筋に頼りすぎずに
座位を保持する方法がわからない場合は、

座位を保つための練習に移行したり
仰臥位になってROMexから股関節の動きを確認する…
などのように、プログラムを段階づけて
考えられるようになります。

今回は立ち上がり動作を例に挙げましたが、
動作を観察する上でも触診は非常に有効です。

動作中に関節がどう動くのか?
をイメージしながら触診ができると、

動作分析が容易になり
プログラムをより段階的に組み立てやすくなります。

関節運動の原理を抑え、
日常生活動作から動作分析を行えるようになるのが
「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」
です。

このコース最大の特徴は、
「あなたが、あなた自身を分析すること」にあります。

・歩くときに、安定して一歩を踏み出すために必要な骨盤帯での体重移動
・座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
・立ち上がる時に必要な、股関節と骨盤帯の連動の仕組み
などを、あなた自身の身体を動かしながら学び、

必要な動作分析の視点と、段階的な自主トレ(セルフエクササイズ )の構築方法、
評価内容を患者さんへお伝えする方法をお伝えいたします!

わからない部分は、いつでも質問できるところも
このコースの特徴です( ^ω^ )

「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」


次の一歩へ進むために、まずは
自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?

療法士活性化委員会

認定講師 吉田 頌平

参考文献:
1) Brian L. Walters et al.New Findings in Hip Capsular Anatomy: Dimensions of Capsular Thickness and Pericapsular Contributions.The Journal of Arthroscopic and related Surgery. 2014.30(10). 1235–1245.

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