【座位・立位で作業を行うには?〜股関節編 その2〜】療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その54~

こんにちは!

モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

3回にわたって、
『股関節の構造からみる正常な運動の特徴』
をお伝えしています。

第2回目の今回は、
『中臀筋が機能する3条件』について
まとめていきます。

MMTではしっかり中臀筋の収縮を
触診できていても、
なかなか動作が改善しないことって、ありませんか?

実は、股関節が関節面で
荷重する『3つの準備』ができていないと、
中臀筋は機能しなくなるって…ご存知でしたか?

まず、股関節が荷重位で安定した状態を保つためには
下記の3条件を満たしている必要があります。

  1. 関節を受け止める骨構造がしっかりしている
    →大腿骨頸部の骨梁における骨密度
  2. 股関節関節面が機能している
    →股関節内での炎症、軟部組織の損傷がないこと
  3. 股関節の関節運動が行える
    →股関節内の軟部組織の弾力が保たれていること

股関節内の軟部組織のうち、
荷重で特に重要になるのは「滑液」です。

滑液は股関節の内部を満たし、
股関節の緩衝材として作用します。

この緩衝材が減っていたり、
硬くなっていると、
股関節にかかる衝撃をうまく逃がすことが
難しくなり、痛みを引き起こします。

そして中臀筋は、
大腿骨頭を寛骨臼へ押し付ける作用を持っていますので

『中臀筋が収縮すること=股関節関節面が圧迫される』

とも言い換えることができます。

そのため、股関節に荷重すると痛い状況だと
この『中臀筋が収縮すること=股関節関節面が圧迫される』現象は
身体としては有害で避けたい現象と捉えられるため、
どうやっても進みません。

ですので、立位での作業や歩行動作を改善する際は

  1. 関節を受け止める骨構造がしっかりしている
    →大腿骨頸部の骨梁における骨密度
  2. 股関節関節面が機能している
    →股関節内での炎症、軟部組織の損傷がないこと
  3. 股関節の関節運動が行える
    →股関節内の軟部組織の弾力が保たれていること

これら3ポイントをまず評価し、
それぞれに介入する必要があります。

ところで、座位での作業時には
中臀筋は全く関係ないのか?というと、
実はそうでもないのですが…

ここは次回、お伝えいたしますね。

\ 講習会情報 /

「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」

・関節運動の原理を整理したい…
・日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
・必要なセルフエクササイズを構築できるようになりたい…

そんなお悩みを解決する講座です。

このコース最大の特徴は、
「あなたが、あなた自身を分析すること」にあります。

・歩くときに、安定して一歩を踏み出すために必要な骨盤帯での体重移動
・座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
・立ち上がる時に必要な、股関節と骨盤帯の連動の仕組み
などを、あなた自身の身体を動かしながら学び、

必要な動作分析の視点と、段階的な自主トレ(セルフエクササイズ )の構築方法、
評価内容を患者さんへお伝えする方法をお伝えいたします!

わからない部分は、いつでも質問できるところも
このコースの特徴です( ^ω^ )

「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」


次の一歩へ進むために、まずは
自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?

療法士活性化委員会

認定講師 吉田 頌平

 

【療活講習会一覧】

”信頼される療法士になるための土台を作る”>>>療活してる?

講師 吉田頌平 研修会情報(他団体)

英会話を通じて、
患者さんとのコミュニケーションを
見直してみませんか?

療法士のための英会話講座【YES!】
(本講座は、対面式オンラインセミナーです。)
*お申し込みの際は紹介者に「療法士活性化委員会」とご記入ください。

《 プログラム一覧 》

YES!プレセミナー
【 内 容 】
・英会話をマスターするための《3つのルール》
・勉強のための英語を、話すための英語に変える方法
・高速でリスニング↔︎翻訳できるマインド養成法
・考えたことを、英語でシンプルに伝える

【 開 催 日 時 】
《第14回目》
日時:2018年8月17日(金)20:00 ~ 21:00
《第15回目》
日時:2018年9月7日(金)20:00 ~ 21:00
《第16回目》
日時:2018年9月21日(金)20:00 ~ 21:00

【YES!プレセミナーへのお申し込みは、こちら】

参加費:各回 4,000円(税込)
主催:一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

 


このブログの感想をレターでいただけますか?
応援・批判どちらも受け付けています。

>>>吉田頌平のレターポット

この記事が「おもしろい!」「為になった!」と思ってくださった方は、ぜひ「シェア」や「いいね!」をお願いします!!

今すぐ「いいね!」ボタンを押して「療法士のためのお役立ち情報」をチェック!
↓ ↓ ↓ ↓

リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」

リハコヤ