動作を見るが苦手な療法士におすすめの動作観察法(と人間の動きに感動できる、おすすめの映画)[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その69~]

動作を見るが苦手な療法士におすすめの動作観察法(と人間の動きに感動できる、おすすめの映画)[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その69~]

こんにちは!
モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

いきなりですが、みなさんインプットしてますか?

僕も毎日さまざまな方法(本・論文・セミナー・youtube・Facebookなどなど)で、疾患の特徴や運動学、解剖に関する情報を取り込んでいます。

では、動作分析の領域はどうですか?

個人的に触診のスキルや解剖・疾患の知識と同じくらい、動作分析の領域のインプットも重要だと感じています。

なぜなら動作分析は解剖・運動学の知識や触診のスキルだけではなく、これまでに見たり体験したことから、利用者さんの動作を分析するものだと思っています!

触診や疾患に関するスキルや知識を深めるだけでなく、広くアンテナを張ってまずは分析の第1段階「動きを見る視点」を吸収していくことが大事です!

とはいえ、楽しくもないことを続けても苦痛ですし、なかなか身につけることもできませんよね。

ということで今回は、動作分析が苦手な療法士におすすめしたい動作観察法を紹介します。

動作分析に興味ないよーって方は、さいごに身体の動きの美しさを感じられるオススメの映画を3本紹介したのでそれだけでも見てください! それも興味ないよって方はもうごめんなさい!

それではどうぞ!

療法士におすすめの動作観察法


“雑談している利用者さんの様子を、遠くからこっそり見てみる”

利用者さんの生活って、意外と見逃しやすいところですよね。

特に療法士を「先生」って呼んでくださる方は、いつもより頑張って動いてたりすることがありませんか?

ありのままの様子を拝見するためには、まず療法士の存在をなくすこと。
プライバシー的に可能であれば、病棟へ送迎に行った時にベッドから起き上がるところから観察させてもらいましょう。
動きを見る視点が定まらない時にオススメです。

同僚のクセを観察する


動作を見ることに慣れていない場合にオススメです。

『あの人、左足を出す時に身体が左に揺れるな…』といったように、
身近にいる同僚の動きを観察することで、自分の中で「動作を観察する」クセを身につけることができます。
2つのグループに分かれて、代表者のクセを発表し合うのも面白いですよ。
観察するときは、見る視点や意識するポイントをひとつに絞っておくのがコツです。

すでにやっていることも多いかもしれません。ただ、動きの特徴をつかむクセを自分の生活や現場で生かすことができれば、問題を把握し、解決するための考え方も変わってくる気がします。

ただし、あまりじっくり見過ぎたり、面白がって他の人に話すのは、対象者の方を不快にさせますのでご注意ください。
ここも、自分の存在感を消してください。

動作を見るのが苦手な療法士におすすめの映画

意識が高い感じになってこのまま終わると感じが悪いので、さいごに動作を見るのが苦手な方におすすめの映画を紹介してバランスを取りたいと思います。

「こんな動き、ムリでしょ!?」

自分の常識を崩してくれる「人の動き」を見ると、何が難しくて何がすごいのか気づくきっかけになりますよ。

『ラ・ラ・ランド』

ハリウッド女優、ジャズピアニスト。それぞれの夢を目指す2人の男女を追ったロマンティック・コメディ。

動作として注目したいのは、冒頭のダンスシーン。
「そんな動き、できるの!?」と、純粋に感動します。

『グレイテスト・ショーマン』

19世紀に実在した、P・T・バーナムという興行師の実話を元にしたミュージカル映画です。

卓越した身体を持つ「ユニークな人たち」とともに表現される集団ダンスは、人間の動きが美しいと思い直させてくれます。

先ほど紹介した『ラ・ラ・ランド』の音楽スタッフが本作品の音楽も手がけており、全体を通して圧巻の映画です。

最高。

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』

フランス、ロシアと並び、世界3大バレエ団と評される英国ロイヤル・バレエ団で、史上最年少で主役を務めた天才ダンサー セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー映画です。

とにかくしなやかで優雅。セルゲイの人生を追いながらダンスを見ていると、ダンスから彼の感情が伝わってくるほどの表現力が見所です。

あんまりバレエとか興味ない方でも、最後に流れるセルゲイのダンスを見れば必ずハマります。

まとめ

紹介した本は一見「普段の臨床現場」という観点からいうと遠いように感じるかもしれませんし、読んでいきなり劇的に動作分析が上達するようなものでもないかもしれません。

ただ、本来の動作分析=評価という大きな枠で考えたときに、では療法士は何を基準に動きを見るべきなのか。個々の関節の動きを、一連の動作としてどう活用するのか。そして、生活にどう活かしていくのかが大事な視点になりますよね。

疾患や運動学、解剖学のインプットはおそらく積極的に行っているかと思いますが、動作観察の領域のインプットも意識して、楽しく行ってみてはいかがでしょうか?

ただ、頭でっかちにならないように、たくさんのインプットと、それを越えるアウトプットを意識してやっていきましょう!!

もし、動作の観察・分析の視点がわからなくて、ひとつひとつの関節の動きを整理することができない時は、療活の「Motion Analysisコース」があります。

「Motion Analysisコース」では、これまでBasic, Assessmentコースで学んできた触診技術と評価方法を活用した生活の自立のベースとなる寝返り動作への介入方法と、肩・体幹・股関節の動作分析の基礎を身につけられるようになります。

「喜ばれる介入しかしたくない!」という人は、「Motion Analysisコース」で本当に良かったと思ってもらえるリハビリを実践できるようになりませんか?

動作分析が苦手…と思う方の苦手意識が
少しでも「楽しい!」に近づきますように。

ありがとうございました。

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「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」

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このコース最大の特徴は、
「あなたが、あなた自身を分析すること」にあります。

・歩くときに、安定して一歩を踏み出すために必要な骨盤帯での体重移動
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・立ち上がる時に必要な、股関節と骨盤帯の連動の仕組み
などを、あなた自身の身体を動かしながら学び、

必要な動作分析の視点と、段階的な自主トレ(セルフエクササイズ )の構築方法、
評価内容を患者さんへお伝えする方法をお伝えいたします!

わからない部分は、いつでも質問できるところも
このコースの特徴です( ^ω^ )

「運動から実践するセルフケアと運動療法・動作分析 Motion Analysisコース」


次の一歩へ進むために、まずは
自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?

療法士活性化委員会
認定講師 吉田 頌平

【療活講習会一覧】”信頼される療法士になるための土台を作る”>>>療活してる?このブログの感想をレターでいただけますか?
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