こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
さて、みなさんにとって「こいつは自分の人生を変えたもののひとつだなぁ」と思うものは何でしょうか。モノでもいいですし、作品でもいいですし、概念でも、もちろんヒトでもいいです。
なんらかの理由で寝たきり、または臥床時間が長くなった方にとっては
起き上がること自体が大変ですよね。
毎回ベッド柵をつかんで、看護師さんやヘルパーさんの助けを借りて
なんとか起き上がる状況から
思い立ったときにスッと起き上がれるようになれると
きっとその方の人生が変わるきっかけになると思います。
今日は、起き上がり動作のなかでも見過ごしがちな
on-elbow〜on-hand時の股関節の動きや役割、必要な3要素までを解説していきます!
On-elbow ~ On-handでの股関節の役割
まず、on-elbowは「側臥位から片肘をついて上体を起こす」ことを指します。
on-elbowの状態で手部(主に手掌面)に荷重していくことを
on-handと呼びます。
支持側股関節が起き上がり動作の中心になる
on-elbowからon-handへ移行する際、
頭部・体幹を起こす動きが出てきますね。
このとき、下にきている支持側の股関節へ荷重できると
効率よく頭部・体幹を起こせるようになります。
つまり、on-elbow から on-handへ移行する際は、
支持側股関節が起き上がり動作の中心になるんです。
先ほど出てきた股関節外旋筋で股関節の後方を支持できないと、
安定して荷重することができないですよね。
支持側の股関節へ荷重できないために
体幹部をうまく起こせない場合もありますので、
支持側の股関節の動きもチェックしておきましょう!
股関節内で何が起こる??
関節内での動き
支持側となる股関節は、体幹が側臥位へ移行しつつ【屈曲・内転・内旋】する動き
運動側となる股関節は、【屈曲・内転・外旋】する動きが出現します。
大腿骨頭の後方が寛骨臼から離れる
股関節が屈曲・内転すると、
主に大腿骨頭の後方にある股関節外旋筋が伸長します。
(ループ状の矢印 = 股関節外旋筋が伸長している様子です)
言い方を変えると、
大腿骨頭の後側方が寛骨臼から離れる動きをしているといえます。
人工股関節置換術をされた方だと、大腿骨頭が後側方へ脱臼するリスクが高まります。
そのため、股関節外旋筋などによって
股関節後側方を支持する必要があります。
(脱線しますが、
股関節の評価方法についてはこちらが参考になりますよ
→https://lts-seminar.jp/2017/05/01/kato-13/)
まとめ
on-hand時の股関節の動きでポイントなのは
「支持側股関節へ荷重し、起き上がり動作の中心となること」
そして、起き上がり動作時には
「股関節の屈曲・内転+内外旋の動きが必要」
「股関節の後側方を支持できること」
これら2つの動きが大切だとお伝えしました。
もしon-elbow ~ on-handの動きが大変そうであれば、
支持側股関節の動きを評価してみてくださいね!
ただ、そもそも側臥位へ移行する動きがうまくできていないと
起き上がるのは当然難しくなりますので
まずは寝返りを分析できるようになってみませんか?
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【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。
【 内 容 】
安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴
座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり
- 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
・肩→肋骨周囲へのアプローチ
・股関節→股関節前面へのアプローチ
わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )
Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので実技の面でもレベルアップします。
次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平
【療活講習会一覧】
”信頼される療法士になるための土台を作る”>>>療活してる?
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